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「葛藤」があって、世の中は回る

2020年5月19日のツイートから:
世の中には様々な葛藤があって、それをうまく言い表す詩人や小説家。葛藤からある種の需要を発掘し解決法として供給するビジネスマン。逆に癒しを与える芸術家。新たな制度に整える政治家。制御する法律家。根本的な解決を探求する科学者。そうやって世の中は回る。葛藤と共に生きるのも悪くはないが。

心の中に迷いが生じるのは日常的なこと。辞書によると「葛藤」とは「相反する欲求が同時に起こり、どちらを選ぶか迷う状態」と書いてある。小さな悩みから大きな決断までいろいろ。

日常的な迷いは「むずかしいね」とか「大変だね」などの言葉で済ませられる。でもそんな言葉で表現できないような複雑な葛藤は、小説や詩など、文学のテーマになる。例えば、愛する人を助けるために自分が犠牲になるとか、生き延びるために母国を捨てるとか。

ビジネスの世界でも葛藤はつきもの。将来的な発展のため、限りある資金から何に投資し、何をあきらめるか。新規開発で勝負するか、既存のサービスを更に充実させるか。

葛藤は簡単には解決しないので、人は自然に癒しを求める。音楽や旅行、スポーツなど。葛藤をうまく言葉にした歌詞などは、声に出して歌うだけで癒される。

葛藤は、人の心を一日中占有してしまうほどのパワーがある。でも「苦楽」というコインの裏表だと思えば、同程度のパワーを有する「楽」が、常に対局で待っている。これは希望。そうやって世の中は回っている。葛藤と共に。

https://twitter.com/H_Hatayama

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