見出し画像

不純な動機

「はみがきのじかんでーす!」


 毎朝7:45に息子の声が響く。


 1週間前、なかなか朝のはみがきが習慣化しない息子に、忘れない方法はないかと保育園に向かう自転車をこぎながらたずねた。


「うーん… パッポーのとけいをかえて、はみがきですよーってしゃべらせたらいいんちゃう?」


 わが家にある鳩時計は鳴き声を止められて久しいのに、鳴くのを覚えていたことに驚く。
 鳩はパッポーとしか鳴かないけれど、それは名案!と、その夜さっそくiPhoneで冒頭の文句を録音しアラーム音に設定した。


7:45
 もうすぐ出発、という慌ただしい時間に『はみがきのじかんですよー!』と息子の可愛い声が流れる。なんか和む。
 息子自身の声なので変に反発心を生まないのが良い。親にワーワー言われるより自分で決めたほうが自己効力感もあがるよね。


 そんなこんなで、はみがきですよー!アラーム作戦を始めてから毎朝のはみがきが続いている(パチパチパチ〜)


 でも実は、アラーム作戦もはじめはほぼ効果なし。「歯医者さんのお姉さんが褒めてくれるんちゃう?」という母からの一言でスイッチが入った息子なのでした。


 刺さる動機をみつけるの大事。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?