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小説探しとご縁に感謝

以前 記憶の片隅に強烈に残る

『森瑤子』さんの小説(だったはず)を急に思い出し

ここnoteにて
「捜索願い」を出してみた。


するとやはりnoteって素敵。

すぐに【シャシャ.  虹】様が

Copilot とやらにて調べてくださり
これかも?とコメントを頂いた。


なんとエレガントな親切さ。


またnoteで素敵な人と出会えました。
ありがとうございます♪

早速 
そのご好意をありがたく受け取り
ネット注文をし、
記憶の物語であろう本が手元に届く。


先に 結論を述べると

実はこれではなかったでした
(。・ω・。)

ちぃ〜ん。

あ、シャシャ. 虹さんは
何にも気に病むことはないですよ!!!!!

と言うのも

やっぱり
便利で多用されつつあるAIシステム
それ関連は

まだまだ完全ではないことを実感させてもらえて

デジタルよりも
煩わしいことも無きにしも非ずな人間関係って
ここだけの話実は正直苦手だし笑

それでもやっぱり
人と人の関わりの温かさや尊さを感じ取れちゃって 
尚且つそれを好む私には

なんだか
このやりとり、触れ合い自体が
とても楽しいエピソード
となったから。


だからかつての『捜索願い』から
ずっと気になっていたのに書けなくて

時間が経ってしまったけど
せっかく入手した本、
「ホテル・ストーリー」の感想的なものをそれにまつわる思い出話と絡めて書こうと相成りました。



『ホテル・ストーリー』
                    森瑤子著

初版1988年。

私の記憶で読んだのはおそらく小学生か中学の頃。

先の探している本を含めた森瑤子作品に父がハマっていたのか
その辺に置いてあったものを数冊読んだと記憶している。

漫画、テレビはほぼ禁止の家に育った私。

学校ではいじめにあっていたため
友達は居らず
(よくあるいじめを「もう辞めようよ」と切り出したら 過酷なターゲット人生が始まった)

当時そんなこんなで
図書館の本が"友達状態"で
特に物語を読むのが好きだった。

今思えば
シビアな日常から現実逃避するのが目的だったかもしれない。
(よって今はNetflixが友達、三つ子の魂百まで説)


しかし

かなりハードで長期に渡るいじめは過酷だったし
見て見ぬふりする大人たちや
救ったはずのクラスの同級生達の行動には驚くばかりだったが

無駄に集団の中で我慢しながら
同調圧力を学ばなくて済んだ為、

それに耐えた経験はむしろ感謝に変わり
今となってはどうでもいいし
よく頑張ったーと褒めたいこと。


まだ幼かった私が森瑤子作品に魅力を感じたのは
そんな小、中学生時代を生きたからなのかも?とも思う。

なぜなら何気なく手にしたそれら
作中登場する女性達は基本

子生意気で強気で奔放、
強烈なのに憎めない愛らしさや 
弱さ、儚さなどを併せ持つ
濃いめキャラクターが多いことが多かった印象が強い。

きっと読んでいて
『なんだか大人って、なんかいいなぁ』と
未来に希望を持ったのかもしれない。

しかし
自分が中年期のオトナとなった令和に
読み返してみて思う昭和の物語は
登場するキャラクターや設定が
どれもこれも
今の時代には古すぎてキザ過ぎて
濃くて重い笑


だけどまぁ当時
子供が読むにしても
大人の色恋、駆け引きなど
キザな分 

どエロな表現は確かに無く
言葉の表しや 
登場人物同士の想像力の勝負、みたいな所も

キレイである意味
ブラックなファンタジーとして
ちょうど良かったのかもしれない。

ついでに余談だが

私の恋愛感が歪んだ(仮)のは笑

少女期に この森瑤子と
山田詠美作品(※)を幾つか読んでしまったからかも知れないとも思った。
(「放課後の音符」「120%COOL」とかだったかな?)


何故ならここ近年
思考やパターンが我々、
「愛人気質なのだね!」と
同じような思いを抱く友人と笑い
出した結論を思い出す。

(実際 愛人ではない笑)

昭和バブルの頃
普通の田舎の日常生活では
そんなもんカンケーなく

本の中には見たこともないような
「オンナ」と「オトコ」がいて
かつハッピーエンドじゃない物語が描かれる。

刹那的な享楽やその代償を胸に仕舞い込みカネを使い
高価な酒をあおってみたり
豪奢な石を手に入れたりしながら

表向きには毅然と振る舞い
淡々と過ごす"設定"の中にいつも
孤独と哀愁などが含まれているように感じた。

読んだ当時の少し後、
作者の生き様がモロに反映されていると何かで読んで 
なおのこと「大人」になるには
選ぶ道の種類があることを納得し
よくわかんないけど益々未来に期待が膨らんだ。


今回読んだ『ホテル・ストーリー』も
訳ありや意味深な男女が繰り広げる
それなりの物語が各国の豪勢なホテルを舞台にショートストーリーで描かれている。

バブル絶頂期のアホみたいな
価値観の濃さと強烈さで成り立つそれは
じっくりと読むにはホントしつこいようだが重たすぎるし
野暮ったく感じるそれらは
変化した時代の流れを感じさせた。


生きてきた時代の流れや捉え方
想像ではなく実感を伴ったアレコレ…。


自分が大人になったんだなぁと
しみじみと知る事が出来たので

こんな風な本選びも悪く無いと楽しめた。



あらゆる出会いとタイミングに
感謝を込めて。


以上、大人の夏の作文でした。





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