強くなりたい

数年前に通ってた美容室へ行く
帰っていなかった実家に戻るような
気恥ずかしい感じ

鏡の前に座った時
元いた場所に戻ってきたような感覚と
通ってた当時の自分を思い出していた

あの時の私は

『変わりたい』 
『強くなりたい』

と必死に生きていたんだと気づいた

変わりたいと思ってたから
違う美容室へ行ってみたりしてたのかな

当時の私は
強くなるということは
権力を持つことだったり
体力的にたくさん働けることだったり
何かしら力を持つことのような気がしていた

肩に力を入れて
呼吸が浅い
一生懸命やっているのに変われない自分を責めるような
とても苦しい自分だったような気がする

パンデミックを通して価値観が少しずつ変化して
『強くなる』の意味も変化したように思う

どんな自分も受け入れる

自分が嫌だなとか弱いなと感じる部分も
私だと受け入れる

そんな自分も可愛らしいじゃない!
なんて思えたら最強だと思う

あの時の自分に
そのままで十分

変わらなくてもいいよ

と髪の毛を整えてもらいながらそう思った