マガジンのカバー画像

知性と人間力を養う中国古典への招待

37
多くの中国古典の名著の紹介を通じて、仕事でも実生活に役に立つ学びを共有したいと思っています。
運営しているクリエイター

#NO2

マネジメントの悩みは中国古典の知恵がだいたい解決してくれる

中国古典は、多くの方々に歴史書としてのイメージを抱かれることが多いですが、実はその本質は…

「出師の表」に学ぶナンバー2のフォロワーシップ

三国志の時代、蜀漢の名宰相・諸葛孔明(以下、孔明)は、魏との最終決戦である北伐を決意し、…

言葉を慎むことの価値/舌是斬身刀

私たちは日常生活の中で無数の言葉を使いますが、言葉は他人とのコミュニケーションを円滑に進…

【セミナー告知】第3回リベラルアーツ勉強会/「論語」と「韓非子」― 水と油の組織観

リベラルアーツをテーマにした定期勉強会、第3回のご案内です! 今回は、私が講師担当で、中…

頼られることで部下は成長する/信頼が生む職場の力

私たちの多くは、リーダーシップとは「自分一人で全てを担うこと」と考えがちです。しかし、本…

最高のリーダーは何もしない/十八史略、老子

リーダーシップについて考えるとき、多くの人が頭に浮かべるのはカリスマ性を持つ強力なリーダ…

会社の成長を支えるナンバー2の育て方 vol.95 権限なくして責任なし/伸びる組織は権限移譲する

「権限なくして責任なし」と言います。与えられた職責を全うするためにはその職責に相応しい権限が与えられなければならないという意味です。ところが、世の中の多くの管理職は「権限なくして責任あり」というのが現実です。 どうしてそのような状態に陥るのかを簡潔に言うと、組織図もなく、役割分担が不明確なうえに、トップがいつまでも権限移譲をせず、思いつき又はマイクロマネジメントを好んで管理職のやることにいちいち口を挟むからです。 そして、上手くいかなかった場合だけ責任追及し、人によっては

論語に学ぶ部下との接し方

リーダーの立場にある皆さんは部下の方に対して日頃どんな態度で接しているでしょうか。今回は…

セミナー資料制作中…

先日告知しましたセミナーのレジュメを現在コツコツ制作中です。 特に歴史を題材にしていると…

ナンバー2人物史 既得権益者と戦う/信念を貫く組織改革のリーダー 王安石

王安石(おうあんせき、1021年 - 1086年)は、中国の北宋時代に活躍した政治家であり、当時の…

ナンバー2人物史 畏れられて愛される絶対的存在 仕事力と人間力を兼ね備えた諸葛孔…

中国の歴史上で、名宰相、最高のナンバー2といえばこの人しかいないと個人的にも思う人。三国…

ナンバー2人物史 王佐の才 荀彧

荀彧(じゅんいく)は三国志の時代、最大勢力となった魏の曹操に仕えた名臣で、王佐の才という…

ナンバー2人物史 凡庸なトップを覇者にさせた名宰相 管仲

管仲(かんちゅう)は、中国の春秋時代に斉の国の宰相として活躍した政治家で、今から2600年以…

大事を済すには必ず人を以て本となす(三国志)

三国志に登場する劉備の言葉です。 三国志好きであればよくご存じの場面かと思います。 208年、曹操が荊州牧の劉表を討ち荊州の地を手に入れようと15万もの大軍を差し向けました。劉表は突然の病に倒れ、劉琮が家督を継承するも曹操に降伏してしまいます。 劉表の客将であった劉備は諸葛亮から劉琮を攻撃すれば荊州を支配できると進言されますが、劉表から生前に受けた恩義からこの提案を却下し、劉琮に降伏を翻意するよう面会を望むも叶わず、やむなく曹操軍から逃げる選択をします。 その逃亡に際し