名刺1

個人名刺を作る意味

「合格したばかりのころ、個人名刺を作ってました?」
東京都中小企業診断士協会のスプリングフォーラムで、ほぼ同期の人に聞かれました。今年の合格者と名刺交換したら多くの人が作っていたこと、自分は作っていなかったのに、ということで聞いてみたらしいです。

僕は作りました。どんなデザインかは忘れましたが(苦笑) たぶん、名前とTwitterで使っていた似顔絵と、メールアドレスだけを載せていたと思います。会社の名刺を渡して、そっちに連絡を寄こされてもどうにもならないからなあ、と思ったのが作った理由でした。とにかく、アドレスが伝われさえすればいいと思っていましたから、とてもシンプルなものだったはずです。

中小企業診断士6年目を迎え、いま持ち歩いている名刺は5種類になりました。勤務先のものが2種類、個人名刺が3種類です。
勤務先の名刺には、役職以外に、中小企業診断士、ターンアラウンドマネージャー、事業承継マネージャーを(小さな字で)載せています。小さな字は僕の意向ではなく、会社のフォーマットのせいです(笑) 診断士以外の2つは、金融機関向け対策というか、マウンティングするために載せました。

個人名刺は、中小企業診断士の人に渡すもの、その中でも明治大学関係者とわかったときに渡すもの(診断士紫紺会名刺)、それ以外、つまり診断士村の外の人に渡すもの、の3種類です。

診断士向けの名刺には、所属している協会・支部、研究会を全部、裏面に載せてあります。診断士同士であれば話のフックになるし、どういう研究会に入っているかで、おおよそどういう方向のことをしたいのがわかると思うからです。本当は診断実績も載せたいのですが、守秘義務などもあるのでやめています。

一方、診断士以外の人に渡す用の名刺には、中小企業診断士の肩書は載せていますが、それ以外のことは書いていません。診断士以外の人に、支部や研究会はどうでもいい話になる可能性が高いですから。もし必要なら口頭で説明するか、後から渡すかすればいい。逆に、ライターや陽転エデュケーターの肩書を並べて載せています。裏面はほぼ全面、執筆実績についてです。

ライターや陽転エデュケーターそれぞれ個別に名刺を作ってもいいのですが、僕の場合、中小企業診断士×ライター、中小企業診断士×陽転エデュケーター、ライター×陽転エデュケーター、というかけ合わせが大切だと思っているので(かけ合わせることでようやく少し差別化ができる)いまの形のままにしています。

多種類の名刺は必要ないとの考え方はあるでしょうし、僕も「職業 寺山修司」みたいに、名前と連絡先だけ載せておけばOKな存在になりたいとは思いますが、いまは無理です。たぶん、一生無理(苦笑)

それに名刺はコミュニケーションツールなんで、相手に合わせて切り口の変えるのは有りだと思うのです。

こういう考えに落ち着くまでに4年くらいかかりました。みんな試行錯誤しながら自分なりの形を作ればいいと思います。ただ、「商品は自分」と考えたときに、販促ツールは1種類でいいですか、と考えたほうがいいと思います。ライターの友人の多くは、名刺以外にセルフマガジンを作っていて、いつでも渡せるようにしています。切り口はたくさんあったほうがいいのです。

そして、世間の目にさらすこと。そこで起きる反応を見ながら修正していけば、いつかは自分なりに納得のいくものができると僕は思っています。


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