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レジ袋有力化は環境にどのようなインパクトを与えるのか?

2020年にレジ袋が有料化され7ヶ月が経ちました。皆さんや周囲はどう変わったでしょうか?我が家の近くのスーパーはもともとマイバッグを持ってる人多く、感覚的には3割ほどだったでしょうか、今はもうほぼ10割くらいになってます。正直、数円数十円の有料化でここまで変化するとは思ってもいませんでした。まあ法律なんで真面目な日本人は守ろうとするんでしょうけど、人や社会の行動変容がこんな短期間にガラッと変わったのは驚きです。同じ時期コロナでテレワークも当たり前になったとか、改めて昨年の変化は激しいものでした。

さて、そもそもなぜレジ袋は有料になったのか、と問われれば「環境にいいから」という答えが返ってきそうですが、ではどのように環境にいいのかを自分の言葉で説明できる人は多くないかもしれません。全て網羅できてないかもしれませんが、私が調べたことを共有いたします。

日本は世界トップクラスのリサイクル率?

まずレジ袋を捨てる時はプラゴミとして分別しますね(自治体による)。プラスチックはリサイクルができるということは皆さんも知ってることではないでしょうか。そして日本のプラゴミのリサイクル率はなんと84%で世界トップクラスとのことです。ここで勘違いしている人が多いようですが実はそのうち約6割が「サーマル・リサイクル」という方法で、つまりプラゴミを焼却しそこで発生した熱を利用することで「再利用」と言ってるわけです。ゴミ処理場の近くにある温水プールなどを見たことがないでしょうか。ところがこれが問題で、サーマル・リサイクルというのは和製英語でなんと欧米ではリサイクルには含めていないんです。他の方法としてはペットボトルからペットボトルを作るマテリアル・リサイクルやケミカル・リサイクル(効率が悪く比率は低い)などがありますが、それに当てはめると日本のリサイクル率は19%だそうです。。ちなみに日本のプラゴミ処理には「輸出」というなんとも不思議な方法もありますが、最大の受け入れ国である中国が拒否したことで新たな問題になっています。

温暖化にも加担してる?

プラゴミの7割が燃やされてるという事実で新たに問題視されるのがCO2排出による温暖化への加担ということです。別の記事にも書きましたが日本はCO2排出国世界5位ですからね。家庭からですCO2排出比率というデータは見るとゴミからの排出というのは実は4%ほどで、半分は電気、4分の1は自動車ということで実は全体から見るとインパクトは小さいのです。

「マイバッグにして環境配慮!」は意味ない?

理屈で言うとマイバッグ意味ないじゃんていうことになってしまいますが、ちょっと待ってください。私はとても意義はあったと思います。それは冒頭に書いたように、行動を変えた人がこれだけ多くいたという事実があり、環境のことを少しでも考えるきっかけになったと思えるからです。もちろん無料が有料になるとは納得いかんという人もいるでしょうが、やはりそれだけの理由とは考えにくいです。「なんとなく環境にいいから」ということでも全然いいと思います。それがスタートですから。小さなきっかけの積み重ねで環境活動をする人が増えて来ることを願っています。

おわり

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