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「人を応援できていない」と感じているあなたへ

毎週1回、Voicyの僕のチャンネル「荒木博行のBook Cafe」で、リスナーの相談に直接答える「相談カフェ」という企画をやっている。
今回はその場で話した内容を整理して、補足を入れながらお届けしたいと思う。
テーマは、「他人を応援できない」というご相談だ。

もう少し具体的に言うと、こういうご相談だった。

他人を応援することよりも、自分を優先してしまいます。
誰かを応援したいという気持ちはありますが、なかなかできません。
また仕事でも50代半ばとなり、とうに後輩の活躍を応援する立場とわかっていながらそう動けないことに、心はもやもやしてしまいます。

ご相談者tomoさんより

気持ちはよくわかる。
みんな生きるのに必死だ。
やるべきことに追われていて、毎日が忙しい。
自分が生きることだけで必死なのに、他人なんて応援できる余裕はない。

これは大前提だと思う。だから、そこに引け目を感じる必要はない。
多かれ少なかれ、みんなそんな感じじゃないだろうか。

そんな時に、無理して他人を応援する必要はない。
いいんですよ、自分だけに必死で。

でも、だからと言って「他人は関係ない」というわけではない。

大事なことは、自分のことで生きるのが必死であっても、その行為は誰かを知らぬ間に応援していることになっていることに気づくことだと思う。

僕らは一人で生きているわけではない。
自己完結できることはこの世に一つもない。
必ず自分のしたことは誰かに影響を与えている。

EMCの教員仲間である梅田悟さんは、GEORGIAのCMで

世界は誰かの仕事でできている。

という秀逸なキャッチコピーを作った。

そう。自分の仕事は世界のどこかの一部を作っている。
肩肘入れなくても、知らぬ間に誰かを応援しているのだ。

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