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考えが浅いと言われることがありますが、どうしたらいいですか?

「考えが浅いと言われることがあります。どうしたらいいでしょうか?」と聞かれることがある。
答えるのがめちゃくちゃ難しい問いだ。
なぜならば、深い・浅いというのは絶対的な基準があるものではなく、相対的なものでしかないからだ。

つまり、自分がどれだけ深く考えたと思っても、それ以上に深めた人がいたとしたら、あなたの考えは「浅い」という評価から免れることはできない。
逆に、どれだけ個人的に浅い考えだと思っていても、周りがあまり考えてなければその考えは「深い」ということになる。
だから、人から言われる「考えが深い」だとか「浅い」という評価は、そんな程度の言葉でしかない。
永遠に言われ続けることだから、あんまり気にしないことだ。

以上ご相談終わり。

しかし、自分との対比で、今までの自分より深く考えてみたい、というのであれば別だ。
それには間違いなくやり方がある。

それは「具体と抽象を往復する」ということだ。
この表現は手垢がつきまくっているので、正直使いたくないが、結局これに尽きる。
もう少し言うと、思考の深さというのは、結局具体と抽象を「何往復したのか?」というその回数に依る。

ここでよく思考が浅くなりがちな王道パターンを紹介しよう。

それは、「抽象」ばかりで「具体」に行かない、というパターンだ。
「地に足がついてない思考」と言い換えることもできる。

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