夏

暑い、夏が暑いのは当たり前だが暑いものは暑い、これはもう声にだしたり文章に書いてこの漠然とした事実を理解するほかないだろう。
暑い、暑い、暑い。
暑いがこれだけ並ぶと文章も暑苦しくなる、おまけに私と夏の相性は悪い、代謝なのか体質なのか汗をよく流す、これでは女性とデートはおろかその先の先まで到達することは不可能だろう。
「あびこくん、汗臭い…」なんて言われた日にはショックすぎてペンハリガンの香水で作った風呂に一日中浸っていると思う。
容姿を気遣っても意味なんてありゃしない、汗でベタベタ、髪の毛くるんくるん、少し歩けば汗だらけ。

ASEDARAKE

いっそプールにでも遊びに行けばとも思うがプールとの相性こそ最悪、泳げない、潔癖、髪の毛が濡れると終わる、それに私のような下心をもった人間はそう言った場所に行くべきではないとスケベなりにわきまえている、私は分別のあるスケベなのだ！

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夏の暑さに全てが溶けていく、やりたかったことや言いたかったこと全てが夏の真ん中に消えていく、蝉の音が続くまで終わらない物語、それが夏。
ぶーぶー言いながら私は好きなのだ、植物はよく育ち、ワンピースや浴衣の女性も見れる。
私と夏の相性は良くないが女性と夏の相性は良い。
デートしてくれ！