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映画が恋した音楽家

 映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」を見た。作曲家であるエンニオ・モリコーネの約150分の長尺ドキュメンタリー。映画音楽に長く携わってきたモリコーネ自身の語りと、周りの人たちへのインタビュー、そして実際にモリコーネが作曲した音楽が使用された映画の名場面を振り返りながら進んでいく。

 周りの人たちのモリコーネを評する言葉がとにかく美しくて、ひとつひとつメモしたかった。“手紙を書くように曲を書く”と言い表されるように、作曲するときにピアノも何もなく、鉛筆でスラスラと楽譜に書き込む様子はまさに天才のそれだった。
同じ場面であっても音楽ひとつでガラリと変わる印象。正直なところモリコーネの携わった映画は何ひとつ見たことがない。それでも本映画で流れるモリコーネが携わった映画の一場面のひとつひとつに何度も圧倒されたし、不思議と微笑んでしまった。いいものを見たなぁという気持ち。

 本音を言えば途中まで退屈だった。でもこれは映画が悪いのではなく、私の知識不足からくるもの。モリコーネが携わった映画たちを知っていればよかった。知識があればもっと楽しめたのだろうなぁ。それでもどこかで聞いたことある音楽がいくつもあって、この映画をきっかけにいろんな映画を観るのもまた良いなぁと思ったり。


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