数字を避けて35mm換算を表現したい
今回の記事の主眼は、私自身のカメラ知識理解促進のため、です。図と日本語だけで35mm換算を表現してみようと思い、今回の記事を作ってみました。
記載内容について、もし間違ってたら、コメント欄でご指摘頂ければと思います。もし分かりやすかったら、コメント欄で褒めていただければと思います。一度きりの人生、欲しがりましょう。
あ、イイねもお忘れなく。
二部構成ですが結局同じことを言ってるだけで、話の流れが違うだけです。
同じ画角だと、焦点距離が短くなる話。
話の前提となる模式図がこちら(図1)。
レンズ(中央の水色の楕円形に近い物体)の左側に被写体がある。
なお、分かりやすさ(簡略化)のためレンズは1枚の凸レンズとしているが、カメラにくっつけるレンズは複数枚のレンズが組み合わさっている。
焦点距離はレンズの固有の値で、レンズから焦点までの長さのこと。
焦点はレンズを挟み被写体の側と反対側の2か所にあるが、レンズからの距離は等しい。
ここで、大きいセンサに対し、高さと幅が半分のセンサ(小さいセンサ)を用意する。
大きいセンサでは、被写体は人差し指がちょうど収まるように写っていた。
これを小さいセンサでも同じように写る位置を探す(図2)。
小さいセンサの位置を探し当てたら、あたかもそこに大きいセンサがあったことにして、焦点の位置を探す。
この頭の中での「置き換え」が「換算」のこと。
そうすると、探した焦点の位置(レンズからの距離)は大きいセンサがもともとあった位置の焦点距離の半分になる。
若干自信が無いが、このようにして、小さいセンサでも大きいセンサと同じ画角で同じ写り方をするレンズを作ろうとすると、レンズの焦点距離を短くする必要がある。
同じ焦点距離だと、画角が狭くなる話。
話を始める前提となる模式図は、図1と同じなのでここでは割愛する。
今度は、画角を維持する縛りを外して、大きいセンサでの被写体の写り方(人差し指がちょうど収まる)と同じように写る小さいセンサの位置を探す(図4)。
そうするとかなりカメラの奥行きが大きい状態になってしまうので、小さいセンサの位置を大きいセンサの位置に戻す(図5)。
被写体自身のサイズは変えられないので、いまの小さいセンサの位置でももともとの大きいセンサのときと同じように写るように被写体をずらす(図6)。
ずらした位置で、あたかも大きいセンサで写しているかのように考えて、新しく「仮想的な」焦点の位置を探す。
そうすると、探した仮想的な焦点の位置(レンズからの距離)は大きいセンサでのもともとの焦点距離の二倍になる(図7)。
このようにして、センサとレンズの位置関係を変えずに同じ写り方をするレンズを作ろうとすると、レンズの焦点距離を短くする必要がある。
余談
クロップ
図7の状態は、例えばフルサイズ機のモードでAPS-Cモードなどがある場合にそれを選択すると少し望遠のようになることと同じ。
クロップするということは、センサ自体を交換せずに写る範囲を狭めるので画素数を犠牲にすることにはなるが、仮想的な焦点距離を手軽に延ばせる。
各フォーマットでちょっと具体的に
結局最後は数字が出てくるのですが、上の例では大きいセンサに対し小さいセンサのタテヨコが半分、という前提で話を進めたが、実際には「イメージサークル」を考える必要がある。イメージサークルはセンサがちょうどすっぽりと入る円であり、画角の決定は、本来はイメージサークルの径と焦点距離で決まる。
なので、センササイズのタテヨコではなくて、センササイズの対角線を見れば35mm換算の焦点距離が分かりますよ、というお話です。
なおフルサイズが一番大きい前提のような話しぶりですが、中判等フルサイズより大きなサイズも存在します。
余談というより補足でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?