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帰ってきた人気者〜The Strokes & Keane〜

 外出自粛になると、家での作業が増えますね。そんな時、音楽はやはり心の友です。僕自身はそれほどコロナ の影響を受けていませんが、やはり気分を盛り上げてくれる音楽がかかってるとやる気が違う。

 音楽に対して造詣が深いわけでもなく、好きなもの気分に合わせてかけるだけなのですが、演奏するのでもなければほとんどの人はこういう聞き方だろうと思うので、あまり遠慮せずダラダラ書きます。

 iTunesを使っていると、「好きそうなアーティストの新譜が出たよ」と教えてくれるので、「あ、どもね」って感じでよく聞きますが、大抵の場合は当時の迸る才能が落ち着いちゃってます。

 今回教えてもらったThe Strokesの新譜は胸が熱くなったのでここに残しておきます。

The New Abnormal / The Strokes

The Strokesというバンド
 
ほとんどの若者は知らないと思うんですが、90年代から洋楽聴いてる人にとっては、衝撃の登場だったんですよね。きっかけはわからないんですが(多分Radioheadが悪いと思う)時代的な背景もあって、能天気な音楽じゃなくって、内省的な歌詞を暗い曲調で振り絞るように歌うのがクールだったんですよね。それか、ヒップホップ。
 そこに開き直ったような威勢のいいザ・ロックンロール「Is This It」がドーンと出てきて、とてもホッとした気がする。誰でも歌えるメロディをシンプルにオラ!って感じで出してもらって、そうだよこれでいいんだよってみんな飛び付いてましたね。
 そういう文脈がないと、まあ普通のロックだねって感想になってしまう人多いと思うんですが。本当に当時一世を風靡したという感じでした。

その後
 僕自身がその後帰国して就職したりしたので、あまり聞く機会もなくほとんど追えていませんでした。2枚目は聞いて「お、元気にやっとるな」と思ったのは覚えています。
 Wikiでその後の活動の記述がほとんどないのを見ても、まあその後は程々で頑張ってたのかな。

そして "The New Abnormal"


 そんな中でふと聞いた新譜。これがすごくいいんですよ。7年ぶりの新作らしいんですが、一曲目"The Adults Are Talking"のイントロが流れただけで、当時のファンは泣くと思う。The Strokesとすぐにわかるあの特徴的な音、囁くような歌い方、テンポのいいリズム、変わってないじゃん!そしてどんどんと盛り上げていくアレンジ、泣きのメロディ。最後のリック・オケイセックばりのフレーズも良い。オールドファンはこれだけでも聞いてほしい。立派に成長した彼らの姿が眩しい。

 そのほかシングルの"Bad Decisions"は懐かしのノリ。ただそれ以外は、最近聞いてない人には驚きのシンセづくし。シンプルなパンクっぽいノリのThe Strokesではもうないようです。前作・前々作あたりからすでにそういう転換をしていたようですが。でもやっぱりあの声と、誰でも口ずさめるメロディはどの曲でも健在です。

 別のシングル曲"At the Door"なんか、え?という感じのイントロでその後もアレンジがわりとねっとりしていて、僕は当時ちょっと後に出てきた Keaneというイギリスのバンドを思い出しました。わりとそういう感じの曲多いんだけど、検索ではそんな失礼なことを言っている人はいませんでしたね・・・。

 そして最後の"Ode to the Mets"、これも素敵なメロディで終わりに向けぐんぐん盛り上げていき、しっかり泣かせてくるいい曲でした。

 今ニューヨークは大変なことになっていて、心もささくれだっていると思うのですが、地元の彼らの曲が癒しになっているといいなぁと思ってしまいます。

 当時のThe Strokesご存知の方はぜひ。

Cause and Effect / Keane

 The Strokes聴いてKeaneのことを思い出したので、そういえば奴らは元気かなと聞いてみました、去年の作品。

Keaneというバンド
 The Strokesの数年後かな、めちゃ売れまくってました。曲がとにかく誰の心にもスッと入るキャッチーさで、しかもアルバム全曲がそういう感じなんですよね。僕はあまり難しいことはわからないので、こういう口ずさめる曲が好きなので、当時死ぬほど聞きました。
 多分評論家受けは良くなかったと思うんですが、売れすぎたせいだと思うんですよね。David BowieのLet's Danceも売れすぎたせいで評価高くないけど、僕は大好き。
 その後3作目まで聞いてたと思うんですが、曲を入れ替えてもわからないほど雰囲気は変わっていませんでしたが、本当どれも素敵な曲ばかりだったと思う。アレンジがちょっと大袈裟な感じはありましたが、まあハイトーンなボーカルにはよくあっていましたよね。

新作"Cause & Effect"
 流石に曲のキャッチーさは以前より下がりましたが、わかりやすい泣きのメロディというかKeane節は健在です。こちらもしばらく解散していたらしいのですが、帰ってきてくれてよかった。
 どうしても消費されがちな曲たちではありますが(キャッチーすぎて)、このような曲を作り続ける才能はやっぱりすごいと思う。おっさんになってきたけど、これからも頑張ってほしい。


 歳をとってくると、どうしても新しい音楽やアーティストを聴き始めるのが億劫になりがちです。そんな中元気なおっさんが辞めずに頑張っているのを見るのは嬉しい。3年前のRIDE復活も感動しました、アンディ・ベルはオアシス行く必要なかったと思う。

 というわけで、Bowieは死んでしまったけど、Morrisseyは先日新作出してたし、おっさん・おじいさんたちの活躍をこれからも期待したいと思います。

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