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noteの課金システムを使って(ポケモンカード編)

 ポケモンカード界隈のブログがnoteへ移り始めたのは去年・一昨年くらいだったでしょうか?そして有料記事というジャンルができてきたのが今年の頭くらいでした?それ以来いろんな多くの記事が書かれて、なんとなくこんなものかなぁという感覚がわかってきたところかなと思います。

 一方で、こちら田舎者なので、有名人や大会に参加しやすいと会の人たちが記事書いてお金儲けまでできるようになってるのを見て、僻みのような気持ちが生まれている感じもあります。

 でも実はこのnoteの課金システム、まだまだ色んな可能性を秘めているんじゃないかと考え始めました。ちょうど僕自身が福ちゃんという自主大会にしては割と大きな大会を主催していることもあり、可能性についてちょっと書いてみたので読んでご意見をいただけるとありがたいです。

誰が書く?

 有料記事を書く人ってどんな人でしょうか?僕も全記事を追えているわけではないのですが、(1)長く一線で活躍されている有名プレイヤー(高め)、(2)公式大会での上位入賞者、(3)(ごく稀ですが)非常に個性的なデッキを作成できる人、でしょうか。

 大抵は大会の直後にその方が使われたデッキのレシピ・解説という形で記事が書かれていると思います。最近は大きな大会の前にもいくつかの記事が(1)の人によって書かれることも増えてきました。ただし、これは有名人のみに許される特権になってしまいますが(本当に強いデッキなのかわからないので)。

誰が読む?

 有料記事がではじめた当初は強者の思考を学ぶという言葉が飛び交ってたのを思い出します。買って読んでいたのは公式大会入賞を目指すガチプレイヤーが多かったんじゃないかなと思います。ところが最近は公式大会を目指すわけでもないごく普通のプレイヤー、なんなら新規プレイヤーまでもが購入してるんじゃないかという印象です。

なんで買う?

 もちろん内容や記事の種類によるとは思うのですが、

・トップレベル:答えあわせ、自分が見逃していたことがないかのチェック
・中級レベル:勝てるようになるための近道
・初級レベル:正解のデッキのレシピ、練習のためのスタートデッキ

みたいな使い方でしょうか?そして今は実は真ん中の中級レベルの人の購入が増えているんじゃないかと思っています。勝つことの気持ち良さを体験して、より早く回り道なしで勝てるようになりたいということじゃないかなって。環境は1ヶ月単位でどんどん変わっていってしまうので、自分で試行錯誤していたらあっという間においていかれてしまうんですよね。

 つまるところ結局、地元でどやるための需要が一番大きくなってきている気がするのです。別にそれがいいとか悪いとかではなく、そのような需要が大きいということを理解することが大事かなと思います。

金を払うということ

 それにしたってちょっとした文章に数百円から千円って、随分と割高な値段だと思うのですが、多分飛ぶように売れているみたいですね。まあなんというか、対象がカードプレイヤーという特殊な人たちだから・・・。強いデッキを作るためなら高いカードでも気にせず買う人たちにとって、勝てるようになるための数百円なんてタダみたいなものですよね。

 そしてこの売買には誰も不利益を被る人がいないというのが、実は素晴らしいところ。みんな好きでお金払ってるわけですから。ただファンデッキで楽しく遊びたいとか、自力でのんびり調整していく過程を楽しみたいという方とは相容れなくなりますので、そこは住み分けをうまくできるような環境づくりが必要になりますね。

どんな記事なら買うか

 こういった一番欲しがっている層の欲求を満たすとなると、勝てるようになる、ということが第一条件になりそうです。ただ強いレシピを載せるだけではなく、どのようなデッキに勝てるか、環境デッキそれぞれに対する回し方などの、実践的な内容が受けるんじゃないかなという気がしますね。対戦レポなら、相手のどういう動きに対して、こちらはどう考えてどういうプレイをして上手く立ち回ったかなどの具体的な描写が求められているように思います。

 もう一つは書かれる時期ですね。その記事がすでに旧環境のものになってしまっているのならば、それを使ってドヤれないので意味がないということになってしまう。

 ただこれはどんなメディアでもそうなんですが、記事を読む前に支払うことになるので、どんな力作だとしても、わかりやすい目印(有名人であるとか、大型大会で入賞したとか)がない限りお金を払うというリスクをとることは難しい。投げ銭方式も可能ですが、まあ記事読み終わって投げてくれるのは知り合いかよっぽど気前のいい人くらいになりそう。

 とすると有名でもない人にとっては、実績を残す他はなさそうです。よっぽどの文才や面白いデッキを作る才能があればチャンスはあるかもしれませんが。

Rewardとしての有料note

 僕自身が有料noteを書いた事はないので想像になりますが、有料noteの収入は実は相当なものじゃないかと思っています。福島周辺でも相当な数の購入者がいるので、全国レベルで見ると数百~数千レベルの人が買っていそう。とすると100円だとしても小遣い稼ぎレベルの話ではないくらいのものになっているはず。

 という事はつまり大会の入賞者にとっては名誉以上の素敵な副賞がもらえるに等しいことになっているんじゃないかと思うのです。公式は賞金を出すことはできなくても、それに等しいrewardを手にする機会を提供していることになっている。そしてそれは払いたいと考えているプレイヤーからなので、いわばwin-winの関係であるわけです。

 こんなこと去年なら思いもしなかったことですが、いろんな他のカードゲームから勝ちたいと思うプレイヤーが流れ込んできたことで、新しい経済活動が生まれてきたっていうのはとても興味深いものがあります。

自主大会運営として

 それならば、公式大会ばかりでなくそれなりの規模の自主大会もガチ勢の参加を増やしていけば、その入賞者の有料noteの宣伝にひと役買うことができるのではないか?すでにいくつかの自主大会の入賞者の記事は十分需要があるようです。

 福ちゃんはまだそこまで注目されているわけでもないし、福島という地方の大会レベルではありますが、少しずつ各地の強豪プレイヤーが参加してくれるようになってきていて、簡単に優勝することはできなくなっていると思います。このまま参加者の皆さんが切磋琢磨していただき、さらに多くの方の参加を募っていくことで、いつかは有料noteをかけるようになるようになっていくんじゃないかという夢を持っていますが、どうだろう?

 正直第一回の時のしょーへー くん、オチアイくんのnoteは有料に値する素晴らしい考察記事だったと思う。オリジナルなアイデアにも溢れていたし。

 そんなことを考え始めたので、参加者の皆さんにはどんどん記事を書くことを勧めています。成績とは関係なく、例えば自分のデッキの解説を、強者の論法に従って書くことで新たに見えてくるものがあるかもしれない。他人にわかりやすく説明しようとするには、自分がしっかり理解していないとできないものですし。

 とはいえ、そろそろ普通のデッキ解説に多くの人が飽き始めていると思う。差別化しようにもあるレベルに行ったらそれほど違うことを書けるわけではありません。そこで大事なのは個性だと思うのです。文章のスタイルであったり、選ぶトピックであったり、文体であったり。カバレージ風に自分の対戦を実況するのなんかもありかもしれません。

 そんな特別なスタイルを持つブログとして僕個人が好きなのはAcute氏のDNとかざぐるまくんのDN、note。どちらもめちゃ楽しみにしてるんですがなかなか更新されないんですよね〜

 そういったスタイルが確立してくれば、ある固定ファンのような読者がつく可能性もあると思います。そんなことを意識して、先週は福ちゃんに関するノートの紹介ツイートを人物とともに流させていただきました。今後もそんな感じの福ちゃん発のnote文化を発信していくつもりです。そしてこれは福ちゃん自体の宣伝にもなるはず。

 地方で大会をやっている一つのメリットは、参加メンバー同士がすぐに認識できるようになるということがあると思います。誰かが記事を書くと、「あの人の記事かぁ」って書いている人が簡単に目に浮かびやすいですよね。誰かの記事に自分が登場することも珍しくないかもしれない。

 僕なら知らない他人の記事よりは、知っている人の記事の方が読む時に身が入りやすいし、楽しめそう。内容について聞きたいことあればすぐに本人に会えるので、直接聞くこともできるし。一方で文章のスタイルと本人の喋りのスタイルは全く違う可能性もあって、そこも楽しめる。

 記事書く人が周りにいるって楽しそうじゃないですか?僕はそんなわけでプレイヤー・ライターをどんどん応援していきます!ガンガン投げていくから、バンバン書いて欲しい。よろしくね。

 最終的にはいい記事にはビシバシ銭を投げ合うようになったらいいなぁという野心もちょっとあります。

 

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