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初心者視点からLOLのゲームレビュー

前書き

ひびきつねと申しますにゃ。
前回は初心者の体験談みたいな記事を書きました。

今回は初心者目線からのゲームレビューとして「長所」「短所」に分類して書いてみます。
非常に浅いとは言え一人のLOLプレイヤーとして布教したい気持ちもありますが、ゲームレビューという体裁で行く以上は悪いと感じた所もハッキリ書いていくつもりなのでその点はご容赦ください。

長所

豊富なキャラクター

LOLではキャラクターの事をチャンピオン、チャンプと呼んだりします

この記事を書いている2023年2月6日時点で162体のキャラクターがいます。
洋ゲー特有のグラフィックが苦手という方もいるかもしれませんが、それでもこれだけの数がいれば比較的気に入るキャラが居るのではないでしょうか?

また各キャラクターにはストーリー設定があったりもするので、装備の説明欄とか設定資料とか無限に読めちゃう人はそれだけでも楽しめると思います。
LoLユニバースという場所で見ることが可能ですので、試しにメインキャラや、貴方がLOLを始める前であれば気になっているキャラを調べてみるのも良いかも知れません。

奥が深いゲーム性と学びの自由度

テキスト、動画、実戦など色んな学び方がありますにゃ

おそらくLOLはハードルが高いゲームという印象が強いと思います。
実際に覚える事は非常に多くて奥が深いゲームなのですが、ただゲーム体験として考えた場合はマッチングの問題で、いくら複雑なゲームであっても同じ知識レベルの初心者同士であれば楽しく対戦は出来ると思います。
例えば将棋で定石を知らない素人同士でも楽しく遊べるような感じですね。

ただそれはそれとして、最初は具体的な目標や方向性があった方が学びやすいかな?とは思います。
例えば「とりあえず対面を倒したい!」と考えたのであれば実戦やプラクティスを重ねてコンボなどの操作を上手く出来るようにするのも良いですし、「試合をコントロールしたい」と考えたのであれば、オブジェクトの知識やワードの知識を学んだりと色んな角度から自由に学べます。

あくまで対人ゲームである以上は相手も人なので、「初めて対戦ゲームをプレイする人でも簡単に勝てますよ!」なんて無責任な事は言えませんが、着実にステップアップしやすいゲーム性は魅力の一つだと思います。

チームゲームを大前提とした設計

5vs5のチームゲーム

筆者はFPSや格闘ゲームなど他の対戦ゲームもプレイした事がありますが、その中でもLOLは異質とも言える程のチームゲームです。
理由は複数ありますが、その中でも個人的に特に大きい要素と思ったのは、育つという概念がある事と、キャラクターがチームゲームを前提に設計されている事だと思います。

前者に関しては、一般的なFPSや格闘ゲームの場合はキルやラウンドの差で1vs1で絶対に勝てないような差はつきませんが、LOLの場合はLVや装備差の概念でHPが増えたり攻撃力や防御力が上がったりするので、1vs1で考えると絶対に勝てないような差が発生します。

後者に関しては、分かりやすい例で言うとレーンでの1vs1は強いが集団戦では弱いキャラや、序盤は強いが後半は弱いキャラ、またこれらの逆パターンのキャラも存在します。

これらを組み合わせると、相手の後半に強くなるキャラを序盤の内に潰しておく必要性が生まれたり、自チームは相手と比較してレーン戦は強いが集団戦では弱そうなので、レーン戦の段階で有利を取る必要があるといった判断が生まれたりします。
要は1vs1で考えるようなゲーム性では無いという事ですね。

他にも様々な理由がありますがキリがないので割愛するとして、個人的には「ここまで5vs5のチームゲームである事を大前提に設計されているのは珍しいな~」という希少性から長所として分類しました。

P2W要素が無い競技系ゲーム

NOT お金の暴力

基本無料ゲームでよくある要素として、P2Wがあります。
「Pay to Win」と呼ばれるもので、課金する事で大幅に有利になれるようなゲームの事を指しており、一部では札束で殴るゲームとも揶揄されます。

基本無料のゲームはどこかで収益を得る必要があるので導入されがちなのですが、LOLの場合はゲーム性能に影響しないスキン販売などを中心に収益を得ている様子で、課金する事でステータスが上がったり、特別な回復アイテムが使えたりといった課金で有利になる要素がありません。

競技性のあるe-Sportsタイトルとしても有名で、よく言われるのが世界の競技人口ランキングとして下記の数字が挙がっています。

1位 バスケットボール:4億5000万人
2位 サッカー: 2億5000万人
3位 クリケット:1億数千万人
4位 テニス:1億人
5位 League of Legends:9000万人
6位 ゴルフ:6500万人
7位 野球:3000万人

ただまぁ競技人口とかのワードで検索するとバレーボールが一位だったりと全く違うデータも出てくるので本当かは不明です。
そもそもアカウントやログインの必要がないスポーツの世界人口を誰がどう計測したのかも分かりませんしね。

そんな感じで競技人口ランキングそのものは、少なくとも情報元と計測方法がハッキリしない限りは信用出来ないとは思いますが、一方で日本で初めてe-Sportsタイトルとして海外選手にプロアスリートビザが発行された実績もあるので、e-Sportsの今後を担う大きな競技タイトルである事は確かだと思います。

日本初、海外プロゲーマーに“アスリートビザ”発行へ 「プロスポーツ選手と認められた歴史的な出来事」

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1603/30/news137.html

短所

チュートリアルにバグがある

3段階のチュートリアル

まずゲームをインストールして起動した新規プレイヤーはチュートリアルへと誘導されるのですが、まずこのチュートリアルが開始ボタンを押しても開始せずフリーズする事が多々あります。
また自分の時は敵のAIが途中から動作を停止して動かなくなりました。

こういった状態が自分の知る限りは数ヶ月以上も放置されていますが、チュートリアルにはLOLというゲームを学びながら体験して貰う導入としての役割があるはずです。
ファーストインプレッションのユーザー体験が最悪の現状は、本来早急に修正する必要がある問題だと思います。

AI戦の環境

AI戦では人間チームとCPUに分かれて戦います

チュートリアルを乗り越えた初心者は、次に人間5人vsCPU5人のAI戦というモードに行くのが基本的な流れとなります。

AI戦には難易度があり、入門者・初級者・中級者の3段階に分かれていますので、とりあえず一番簡単な入門者に行くと思うのですが、かなりの高確率で味方までAIのゲームに参加する事になります。

というのも、このゲームのレベルを上げたアカウントは需要があるらしく、業者がプログラムを組んで自動レベリングをさせていて、その対象にAI戦の入門者が多く選ばれているのが原因の様子です。

基本的に業者のアカウント達は全員MIDに集まってひたすらタワーを殴り続けるという動作が設定されている様子ですので、本来あるはずのどこのロールをプレイするか等の役割分担や、ゲーム内の連携もとれません。
この時点でまともなプレイ体験は望めません。

実際にプレイした入門者の記録、試合開始直後に全く同じ座標に動いたりと明らかに人間ではありませんでした

では逆に中級者の難易度はどうなのかというと、ゲームにある程度なれた経験者もよく参加します。
このゲームにはデイリークエストで一勝するという内容がある事や、新しく購入したキャラクターを試す為などが主な理由だとは思います。

結果的には経験者の方がすぐにAIをボコボコにするのですが、タワーを2本ほど折るとそのレーンに敵が集中するようになるので、初心者が練習を出来る時間は非常に限られる事になります。

また他にもデイリークエストの為なのか、もしくは業者なのかは分かりませんが、ユーミやアクシャン等の一部の特殊なキャラでAFK(ゲーム放置)をしているのを見かける事も多いです。
これらもやはり良いプレイ体験とは言えないでしょう。

クライアントのUIデザイン

クライアントUI
謎のチェストを開けるには謎の素材アイテムとやらが足りないらしい

まず「UIデザインとはなんぞや?」という所からなのですが、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略称で、雑に説明するとシステムとユーザーを繋ぐ為のデザイン部分です。

例えば始めて見る画面であっても、「これを押せば○○という動作が行われるんだろうな~」という事をある程度は理解して操作をすると思うんですが、それはUIのデザイナーさんが各画面のデザインを考えて、画像、色、効果音など、あらゆる手段を使って伝える為の努力をして設計した為です。

LOLの場合はゲーム中のUIは充分だとは思うのですが、クライアントのUIは出来が宜しくないと思います。
上にある画像をLOL未経験の方が見たとして、今開いてる画面では何が出来るのか、どこをクリックしてプロフィール設定をするのか、キャラクターはどこから購入するのか、スキンが欲しいが課金はどこからするのか、ほぼ解らない状態だと思います。
しかも実際にゲームを初めてもガイドは有りません。
その為、自分で試行錯誤したり外部サイトで調べたりしながら理解していく事になります。

プレイヤーの暴言率

とんでもないワードが出ています

これはあくまで1プレイヤーとして観測した範囲ではありますが、暴言を発言するプレイヤーが多すぎます。
自分の体験以外でもLOLの暴言に関する風評はあまり良い話を聞きませんし、上手く管理が出来ていない状態なのだとは思います。

理由として考えられるのは、MMO等と違ってアカウント自体に育てた価値のあるキャラクターが紐づけされている訳ではないので、アカウント自体の価値が低めである事、基本無料ゲーなのでソフト代(パッケージ代)や月額料金などのハードルがなく、簡単に新規アカウントを作る事が可能な事、またチームゲームという性質が非常に強い事あたりが原因かなと思います。

総評

サモナーズリフトにようこそ

LOLというゲームの最大の特徴は、チームゲームを重視した競技系の対人ゲームという点に尽きると思います。

基本無料かつPCの要求スペックも非常に低く気軽に始める事が可能なので、対人ゲームやe-スポーツに興味の有る方、特にチームゲームである事をプラスに感じる方にはぜひ触ってみて欲しいゲームだと思います。
特に最近はストリーマーの影響などでLOLを始める初心者が増えていると噂されているので絶好の機会でもあります。

ただ同時に短所に書いた通り、初期のゲーム体験に悪い要素が多すぎるという点は留意して欲しいので、このゲームが自分にあう合わないは対人戦でノーマルをある程度プレイしてから判断するのが良いと思います。

オマケ 初めてノーマルをプレイする方に

最後にゲームレビューから少し離れます

初めてノーマルをプレイする時は不安だと思いますが、この時点でボロ負けしても気にすることはありません。
これは慰めで言っているのではなく明確な理由があって、新規のアカウントはマッチングが無茶苦茶なのです。

ゲーム側の挙動として、新規アカウント同士を優先してマッチングするようになっているのですが、そもそも新規アカウントと一言でいっても、その実力差は大きなものがあります。
初めてPCゲームをする人もいれば、別のMOBAの経験者サブ垢の人だっている訳です。

LOLには内部レートという同じ強さの人とマッチングさせる為のシステムがあるので、試合数を重ねると適切なマッチングになります。
ただ新規アカウントの場合はその内部レートが調整前なので、ある程度の試合数をこなすまではマッチングが不適切になりがちという訳ですね。

マッチングシステム自体をより詳しく知りたい人は公式から説明が出ていますので、そちらに目を通してみても良いかも知れません。

https://support-leagueoflegends.riotgames.com/hc/ja/articles/201752954

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