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利賀の音・つづき

トガプロのけいこです。このnoteリレーは、「利賀プロに入った理由」と「入ってみてこの1年で感じたこと」をテーマにお送りしています。

ちょっとブログなのに長くなりすぎてしまったやつ、前編に引き続き後編です。

利賀村にかかわる中で

これまで活動してきて感じたこと、という第二のお題。書きたいことは山ほどありますが、とりあえず2つだけ書いておきたいと思います。

1.曖昧さに向き合うことって、めちゃくちゃむずかしい

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(まるで生きてるみたいでしょ、って見せてくれた毛皮。かわいい〜ってずっと言ってた)

プロジェクトを選んだ理由にも書きましたが、トガプロは「これが課題」で「これがビジョン」と決まっているプロジェクトではありません。利賀村に関することすべての中から、取り組みたい課題とそれに対する取り組み方を決めていく必要があります。

そのためには、

・利賀村のいまの姿を捉えること

・これからの姿を想像すること

・どうやってその間を埋めるのか考えること

が必要なわけですが、正直、めちゃくちゃ捉えどころがないんです。

利賀村は、ひとが生きる村です。だから、利賀村に関することは、ひとが生きることに関することすべてが関わってくる。生きるってことに関して同じひとはいないわけで、いまの姿を捉えるだけでめちゃくちゃ大変です。

利賀村に通う中で感じたことから、いまの姿はこんな感じかな、とぼんやりした形を描き、それをもう少し具体的な言葉に落とし込んで、みんなで思い描くものを擦り合わせていく。分からないな、と思ったらまた情報を取りに行って、また捉え直してみる。

2年間関わり続けるからこそできることだし、リアルから切り取られた一部というフェイクに向き合っている訳ではないからこその悩みだな、と思いつつ、やっぱりむずかしいぞ〜と唸る日々です。だから面白いんだろうなぁ。


2.好きな村ができるって、幸せだなって

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(よくわかんないけど、寒かったんやね)

めっちゃざっくりした話になるけど、これからわたしにとって大事になるのは「どんな人の役に立ちたいか」ってことだと思っています。

留学期間をはさみつつ2年弱利賀村に通う中で、村で暮らす人、がんばる人たちの姿をみてきて、
「利賀村の方たちの役に立ちたい」
っていう気持ちは、結構どっしりわたしの中に根付いてて。

たぶんそれは、わたしがトガプロを卒業して社会人になっても、何かするときの強い原動力みたいなものになるんだろうなぁ。

神奈川生まれ神奈川育ちのわたしが「地方」とか「地域」って言葉にここまで思い入れを持つようになったのは、
なんだか変な感じだけど、くすぐったいような嬉しさもあります。

もちろん、卒業しても通うんだろうな、ってことも含めて。繰り返し通う中でお話をしてくださった方がたくさんいて、いろんな時間を積み重ねる中で利賀村が気づいたら特別な場所になっていたのは、幸せなことだなと思います。

利賀の音と、とがのおとと。

今回の裏テーマは、「利賀の音」。
はるちゃんから「解釈は自由に〜!」って言われた(ほんとにおもろい子なの)ので、文字通りの「利賀の音」と「とがのおと」について書いてやろうと思います。

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(いただいた新鮮なクレソンを、その場でむしゃむしゃ食べる)

利賀村に行くときの話なんだけど、
富山駅から高山線でがたんごとんと越中八尾まで行って、越中八尾駅からバスに乗っていく中で、
なんだか日常から離れて、ちょっと違う世界にいく感覚がするんです。

行政センターでバスから降りると、
空気がスン、と冷たくて、
空がずっと続いていきそうなくらい広くて。

都会にいると音楽だったり車や電車の音がいつだって響いていて、音が聞こえないことなんてないんだけれど、
利賀だとそういう音は、ほとんど聞こえなかったりする。

風の音だったり、夏はオロロが飛び回る音だったり、
トガプロや村の方たちの話す声だったり、包丁でさくさくと野菜を切る音だったり。
そんな音がわたしにとっての利賀の音で、
普段は音が多い分特に気にもとめずにいる音に意識が向くようになる、不思議な場所だなと思います。
(もちろん祭りの囃子の音とかも、利賀の音だけどね)

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(いい顔してる。利賀でみんなで食べるあさごはんって、なんかしあわせなんだよ)

もういっこ。
トガプロは、2月に「とがのおと」という、利賀村のひとやもの、祭り、自然など、わたしたちが素敵だなと思うところをまとめた冊子を作りました。

去年の12月ころにやりたいなぁと思い、3年だけで編集部を立ち上げ、1か月ちょっとという猛スピードでつくったんだよね。みんなほんとにがんばった。

「村で生きている人たちのことを、わたしも知りたいし、伝えていきたい」

トガプロに入るときにぼんやりとできたらいいなぁと思ってたのはそんなことだったけど、
ほんとうにそれが役に立つのか、だったり、なんでそれをやりたいのか、なんてことは、村に通って、村のいろんな方やトガプロメンバーと話していく中でようやく見えてきたものでした。

最初のとがのおとの会議の議事録を見返してみたら、

・体温が伝わる冊子をつくろう

・トガプロとしての視点を大事にしよう

・メインは村の外の人に伝えるためのもの

・でも、村の人が頑張ろうって思える冊子でもあってほしいよね

みたいなことをみんなで話していて、これは今後も大切にしていきたいな、と思っています。

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ちなみにいまとがのおとは、無料で送りますキャンペーンをしています。ほんとうに日本のいろんなところからお申し込みをいただいていて、わたしは発送準備に追われています。笑

利賀村のことは知らなかったけれど、SNSで見かけて申し込んでみました、なんて声もいただいていて、嬉しい限りだなあと。
ソトコトオンラインにも載せていただきました。ありがとうございます!)
まだ持っていない方は、ぜひこちらで申し込んでみてね。

さて、こんなところにしておきましょうか。

次は、みずほ。わたしはこの子がトガプロにいてほんとによかったなぁと思っていて、個人的にはトガプロっぽい人ナンバーワンです。笑
裏テーマは、「わたしのマイチャレ」で!

いただいたサポートは、トガプロの活動費にあてさせていただきます。