【タンゴ】踊り出し（男性視点）

タンゴで踊る　一番の醍醐味は組む瞬間から踊り出すまでだ

それは　まっさらな半紙の上に　墨を含んだ筆を運び
筆先に溜まった　墨が落ちそうな　そんな瞬間だ。

この時に今までの空想が現実となり、
ふと彼女と一瞬　空想と現実が一緒になる瞬間だ。

踊ってる人にとって最高の瞬間である。
踊り出すと、ステップは跡となり
まっさらな半紙は永久に戻らない。

踊り出す時に注意することはいくつかある。

１、彼女の状態
２、自分の状態
３、揺れる

彼女がどうなのかはとても重要だ
上手い下手関係ない。
男性として、果たす役割を再認識する。

彼女を守り、踊らすことである。

守りがどうして大切か？
それはロンダは女性にとって非常に危険地帯だからである。

そのような危険かというと、特に　他の女性のヒールである。
ヒールは鋭利な刃物に簡単に人の脚に傷付ける。

また　男性のかかとも同じくだ。ハンマーのように
彼女の脛を目掛け飛んでくる。

自分の状態はどうだろうか？
興奮しているのか？ドキドキ緊張しているのか？
おどおどしているか？蔑んでいるのか？

最初に　嫌な気持ちなら踊らない方がいい。
それは相手にとっても不幸であり、不快でしかない。

そして、自分に気がいってしまっている時は何も感じられないので
注意しよう。そして緊張してることや興奮してる自分を許容し、または深呼吸し相手に敬意と注意を払おう。

「許容する」意味は
許容することで自分自身を第三者的な目で見られるようになり、落ち着きがでてきます。

そして冷静になったら、相手を感じ、周囲を注意し踊り始める。

揺れる

この揺れるは、相手と呼吸を合わせることや体重移動することで
体の中にシンクロを起こさせ、踊りやすくする技術である。
特に緊張してる相手には、一旦自分も深呼吸し、
アブラッソをよりリラックスさせ（特に男性左手）相手の
微動な体重移動を感じる。また緊張している相手が体重移動できるようにより深い呼吸で待つ。

最初の一歩が始まるとあとは　水が低い方に流れるように音楽が終わるまで
最初の関係が続く。

最初に緊張があると、最後まで緊張がほぐれないで終わる時もある。
それもタンゴ。

組む時、踊る始める時を注意深く始めてみよう
そして、あーできなくても　それはタンゴであり楽しもう！

　
Abrazo

GYU