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音楽性を上げる究極の方法

音楽性を高めるための最良の策は、鼻歌や口ずさむ形でも、音楽を歌うことです。これにより、音楽の構造が次第に明らかになり、リズムに合わせてステップを踏むことが容易になります。

ある体験  ブエノスアイレスにて


私がこの認識に至った瞬間は、ブエノスアイレスでの一つの出来事でした。あるミロンガで、カロのタンダが流れ始めました。カベセオを交わして、一人の妙齢で美しいポルテーニョの女性とフロアに出ました。私たちが踊り始めると、彼女が私の耳元でその曲を歌い始めたのです。

すべてが繋がる瞬間

その瞬間、一つの「あっ」という気づきがありました。音楽、パートナー、ステップ、そして空間—すべてが一つに繋がっていると感じました。それはまるで、音楽が私たちの動きをガイドしているかのようで、私たちの体はただその指示に従うだけでした。

音楽との一体感

この体験は、音楽がダンスにどれだけ影響を与えるかを強烈に思い知らせてくれました。それは単なる背景音楽以上のもの、一つのコミュニケーション手段であり、私たちの動きと感情に深いレベルで影響を与える存在でした。

空間との調和

さらに、この瞬間は空間自体が音楽に呼応しているかのようにも感じました。周囲の人々、床、照明、全てがその美しい調和に参加しているようでした。

サンバチームでの学び

私はタンゴを始める前に、サンバチームに参加していました。そのチームは8月に開催される浅草サンバカーニバルに向けて練習をしていたのです。最初の練習のステップは、歌を覚えることでした。サンバチームでは、ダンスの振り付けを覚える前にまず歌詞をマスターします。歌詞は全員に配布され、何度も何度もその歌を練習しました。歌はポルトガル語であり、かなり難しかったですが、何回かハミングをして曲に合わせてみると、次第に音楽に乗って踊れるようになってきました。このプロセスを通じて、音楽が体に染み込むという感覚を強く実感しました。

まとめ:音楽と一体化する


音楽性が理解できないと感じる方には、お気に入りの一曲を選び、何度も何度も聴き、ハミングや口ずさむことを試してみましょう。
歌詞を覚える必要は全くありません。メロディーラインだけを歌っても十分です。この習慣によって、音楽が徐々に自分自身のものとなっていくでしょう。

タンゴはカウントで踊るのではなく、音楽で踊ろう。

この方法で、音楽とタンゴの恩恵を体全体で感じることができるでしょう。


GYU

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