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「理系読書」 著:犬塚壮志 

No.1カリスマ予備校講師が書いた理系読書の仕方の本。
この本の目的は読書の効果を最大限に高めること。そのために

  • 問題の明確化

  • 問題解決した後の理想像の設定

  • 本から抽出した情報の活用

をススメている。

・「なぜ」から生まれる問題意識の活用

問題意識を絞り込むために有効な自分への質問
「君は誰の何のために、本を読んでいるの?
今最優先すべき学は目の前にいる生徒たちに貢献するものでなければならないんじゃないの?そうでないと、誰からも何の評価もされい。今のままだと的外れで頭でっかちな人間になってしまうよ。」

何のために 誰のために、
「この問題解決は、そもそも誰の何の役に立つのか?」
外向きの視点で自分の問題を見つめ直してみると今といくべきことは何かが
クリアになる。

・どんな状態になりたいか?を明確にする。

*評価されるイメージを大切にする

「どんな評価を得たいのか?」「どんな状態が評価されているのか?」
常にゴールから逆算して考える

得たい結果を明確にし、そのイメージから逆算して本から抽出する情報の絞り込みをおこなったり、実行っする内容を決定することが、最短ルートで成果を上げる合理的な読書術と言える。


・本の情報を絞る 「9割捨てる」

情報の抽出は1冊1ニーズ
たくさんの情報を取ろうとすると実践の質が下がる。

問題解決の精度を高めるために、本を読む時の問題のテーマは
1つに絞る。(人に教えるときも同じだ)

・大きな変化より小さい変化

人は多くの変化受け入れづらい。
その理由は生物は変化をあまり好まない性質がある。
「ホメオスタシス」(恒常性)という。

人の脳はあまりに急激な変化にはついていけず、無理やり変化を起こそうとしても、またもとに戻ってしまう。


打ち破る方法

いきなり大きな目標を持つのではなく
小さいステップを持つこと。
小さいステップをクリアしていくことで「ホメオスタシス」を打ち破ることができる。



・短期記憶と精密化リハーサル

読書した内容を忘れるのは短期記憶として記憶し、長期記憶として記憶されてない。そこで精密化リハーサルを行う。

精密化リハーサルとは?
短期記憶を他の記憶と関連づけながら構造を理解しようとしながら、反復することです。

現実世界で何度でもやってみよう。


目標は忘れること

忘れるススメその理由。
学習段階は4段階ある。


1無意識的無能 (知らないしできない)
2意識的無能 (知ってるができない)
3意識的有能 (意識すればできる)
4無意識的有能 (意識しなくてもできる。)


武道での習得プロセスと同じだ。
無意識 のことを
意識 して修練し
無意識 にしていく。

読書で得た情報を「無意識的有能」の段階まで高め、自分の物にすることが 理系読書の目指すところ。

この本の最大のポイント!

・理系読書の「本を読む」

読解力のための3つの力

「文脈力」*著者の立場、その分野の常識、時代背景、社会情勢など
「構文力」(解釈力)』*主語と述語の関係
「語彙力」*単語の意味

「本を読む」のは川に漁に出るに似ている。

川に漁に出る仕方

1.準備:川のことを知る。どのポイントにどんな魚が生息しているのか?
2.行動:網をはって狙ってる魚を捕獲する。
3.確認:釣れた魚のチェック 狙った魚?違う魚?
4.結果:魚を美味しくいただく

理系読書に当てはめると


1. 文脈を理解し  
2.本の旨味を抽出し
3.著者の解釈を鵜呑みにせず検証し
4.活用したい情報から仮説を立てる。


・本の理解の仕方(本の旨味を抽出)

1)ラベルをつける。
本の目次にざっくりとした「ラベル」をつける。ラベルの数は8つ。


1.背景
:本が書かれた時代的、社会的な背景など
2.定義:本を理解するたに必要最低限の用語、意味やキーワード
3.メリット・機能:その本を読むメリットや必要性、意義や効能
4.メカニズム:物事の原理原則や仕組みなど
5.方法論:スキルにおける理論や法則
6.ノウハウ:実行フェーズにおけるテクニックやツールの使い方など
7.事例:具体的成功事例・企業や商品の紹介など
8.その他:Q&A、対談


全体構造を理解し
自分の問題意識と照らし合わせて、読む部分を取捨選択していく。


2)スクーリングを行う。
スクーリングとはざっと本情報を荒めに篩にかけて読むべきところに目星をつける。


3)通読
・予測しながら読む 
・これまで自分にない内容に絞る。

予測しながら読むことによりスムーズに理解できるようになり、記憶にも残りやすくなる。



・やってみることで、本の情報を自分に浸透させる。

実体験からしか生まれない「経験」が
最強の学習素材となる。

「やること」は小さく、早く、試し打ちする。
理由は失敗しないとわからないものもある。
また回数するうちに精度が上がってくる。

「わかっている」と「やってみる」の間と
「やってみる」と「できる」の間には、
 大きな隔たりがある。


 読む:やってみる の比率は  1:5

やってみる重視!もしくはアウトプット重視。
アウトプットも複数回に分け何度もやること。


応用編

情報はそのまま使うのではなく、
自分用にアレンジする。
これが自分自身のオリジナルの武器になる。


・まとめ&学び

理系の読書は
読む、 やってみて  身につける 

途中にも書きましたが

読書で得た情報を「無意識的有能」の段階まで高め、自分の物にすることが 理系読書の目指すところ。

今回の読書で気づいたことは、
この技術は読書以外でも様々なところで応用できそうだ。仕事、知識や技術の習得、ダイエット、投資など。

絞って身につけろ

GYU


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