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タンゴの教えと学びの本質。Carlitos &AgustinaのFarewell Partyでのデモ

昨夜、スタジオICA plusで行われたCarlitosとAgustinaのFarewell partyに、スタジオオーナーのJuan & Asakoから招待を受け、彼らのタンゴデモを鑑賞しました。Carlitosは非常に個性的で、現代のミロンゲーロとして知られるダンサーです。彼のダンスはエネルギッシュで魅力的であり、特に彼の歩き方には「安定感」が感じられます。この安定感は、タンゴの根幹であり、エネルギー、アイデア、ステップ、音楽性などの源泉です。

彼らを招聘したオーガナイザーから、Carlitosは様々なスタイルを経験し、どれも合わず、最終的に現在の独自スタイルに辿り着いたと聞きました。彼の旅路は、タンゴの本質を追求するものであり、その結果が彼の踊りに反映されています。

タンゴを伝える際には、常に立体的な視点を持つことが重要です。Carlitosの旅路が示すように、さまざまなスタイルを経験模索することで後々に自身のタンゴに色濃く反映されます。
寓話「6人の盲人と象の話」のように、私たちはタンゴの異なる側面を伝えていますが、どれが本当かは分かりません。できる限り立体的な全体像を伝えますが、その旅路は長いものです。タンゴを伝える一人一人が異なる特徴を持ち、それぞれの強みを生かして、タンゴを多面的で豊かなものに仕上げます。

CarlitosとAgustinaのパフォーマンスを見て、この考えがさらに強くなりました。多様な教え方や表現方法を学ぶことで、生徒たちは自分自身のスタイルを発見し、再構築することができます。タンゴは一つの芸術形態であり、多くの解釈が可能です。それぞれの解釈が正しいということを忘れてはなりません。

末筆になりますが、このような学びの機会を与えてくれたオーガナイザーのTzu-han Kyoko先生、そしてスタジオオーナーのJuan & Asakoさんに心から感謝申し上げます。そして素晴らしいダンサーであるCarlitosとAgustinaにも感謝いたします。

Abrazo
GYU

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