見出し画像

大腸全摘とSIBO

私はヒルシュスプルング病により0歳で大腸(結腸)全部と小腸の一部をとっています。

今回は、SIBO(シーボ:小腸内細菌増殖症)についての内容になります。

私にSIBOと思われる症状があるため調べているのですが、SIBOはまだ比較的新しい概念であり、研究途中の分野のようです。また、大腸全摘との関係を示す文献なども見つけることができませんでした。
この記事は、あくまで私見や個人的体験に基づく内容となることをご了承ください。

SIBOというのは、Small Intestinal Bacterial Overgrowthの頭文字をとった略語で、小腸内細菌増殖症と訳されます。その名のとおり、小腸内で細菌が異常に増え、小腸内にガスが多量に発生することによって腹部膨満をはじめ下痢や便秘などの腹部症状が現れるものです。
本来、腸内細菌はほとんどが大腸に存在していますが、SIBOは何らかの原因で小腸内に多く増殖してしまっている状態です。
小腸はもともと細菌やガスの存在に慣れていないため小腸粘膜が傷み、さまざまな腹部症状が出ると考えられています。

SIBOについての解説は、数は多くないながらもインターネットで見られますし書籍もあります。参考に、私が読んでわかりやすかった本を紹介します。

さて、大腸のない人は小腸内の細菌がどうなっているのか。
このnoteやTwitterでもたまに書いているように、私は腸内ガスが多く、それに伴う腹部膨満感や腹鳴が強く現れます。
おそらく、私の小腸には相当数の腸内細菌が存在しており、食事10分後に必ずおなかがゴロゴロ鳴り始め、ガスが異常に多いのもこのせいだと考えられます。
何十年も付き合い悩まされていた症状の原因がわかった、と一筋の光明が差した気がしていろいろ調べようとしました。
しかし、大腸全摘とSIBOをはっきりと関連づける文献が見つからず、今のところは残念ながら憶測の域を出ないままになっています。

医師に相談したところ、おそらくSIBOの状態と考えられるため、リフキシマ(リファキシミン)という腸内細菌だけに作用する抗菌剤を試すことになりました。
その効果は、「一応あった」という感じでした。劇的に改善されたわけではないけれど、服薬開始から1週間くらいしておなかの調子が安定しました。
効果があればSIBOであったし、効果がなければ違う原因、ただリフキシマが効かない人もいる、という見解のようです。
なお、一度服薬して良くなっても、しばらくすると(期間は予測困難)細菌叢が元に戻って症状がまた現れてくるだろうと言われました。

ただ、もしSIBOだったとしても、大腸がないことはこの先どうしようも変えられず、リフキシマを繰り返して対症療法的にコントロールするしかありません。
ですが、薬代もバカ高く、続けるのもためらってしまいます。

そうすると、もうひとつの対処法である食事療法を続ける必要があります。
「低FODMAP食」というものを意識する必要があるのですが、これについてはまた次回の記事にしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?