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神経毒性(しびれ、筋肉痛)


がん薬物療法により、末梢神経が障害され、しびれが起こることがあります。
また筋肉や関節が痛むこともあります。
ほとんどが一時的なもので数日で回復しますが、ずっと続くときや、我慢できない痛みがある場合は、担当医師や看護師、薬剤師にご相談ください。
繰り返す場合にはあらかじめ痛み止めをもらってください。

【症状】
しびれ:手や足の指、口がしびれたり、感覚が鈍くなったり、のどが締め付けられるような感覚が現れることがあります。

筋肉痛・関節痛:治療数日後に、肩や背中、腰や腕などの筋肉や関節に痛みが現れることがあります。

【日常生活の注意点、ケアのポイント】
・マッサージでやわらぐ場合があります。体の抹消から中心にむかってやさしくマッサージしてみましょう。
・手足を動かすとしびれが軽減するので、可能な範囲で運動するのもよいです。
・手足の血行をよくすることで症状が緩和することがあります。温水を使ったり、手袋をするなど冷やさないように心がけましょう。
・冷たいものに触れたり、体を冷やすと症状が悪化することがあります。
・感覚が鈍くなると、熱い物や冷たい物に触れても感じにくくなるため、けがや火傷、転倒に注意してください。
・可能なら、筋力低下や関節の拘縮予防のために、散歩を取り入れましょう。
・症状が強いときは、細かいことができにくくなることがあるので、状況にあわせてご家族の協力を得ましょう。


参考・引用書籍・パンフレット
 エーザイ株式会社:ドセタキセル・シクロホスファミド療法を受けられる方へ
 ナツメ社:やさしくわかる がん化学療法のケア
 中外製薬株式会社:がんの薬物療法を受けられる方へ

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