見出し画像

味覚障害

味覚障害
がん薬物療法により、「味がわからない」「味がうすい」など、味覚や臭覚が変化して、食事がとりにくくなることがあります。
ほとんどが一時的なもので、治療が終われば元に戻ります。

【味覚障害の種類】
味覚減退:食物の味が薄く感じる
味覚消失:味が全くわからない
自発性異常味覚:何も食べていないのに、いつも苦い味がする
悪味症:食物が何とも表現できない嫌な味になる
異味症:食べ物や飲み物が本来の味と異なる味がする

【ケアのポイント】
・うがいやあめで、口の中の乾燥を抑えると症状が和らぐ効果が期待できます。
・歯磨きも効果的です。
・果物やあめなど後味のよいものを食べるとよいでしょう。
・水分を多く含む料理や、喉越しのよい麺類などが食べやすいでしょう。
・好きな味、食べやすい味など、好みにあった味付けにしましょう。
・味が薄く感じる場合、味をはっきりさせるとよいでしょう。
(醤油や塩を多く使うことはおすすめできません。出汁やみりん、酒などを加えるとよい)
・苦みを感じる場合、酸味や香り、うま味をきかせるとよいでしょう。(レモンや酢)
・甘味を強く感じる場合、甘味調味料の使用は控え、塩味や酸味を利用するほか、甘味を強く感じる食品の使用を控える。
・料理をさますことでも食事がとりやすくなる場合があります。

※味覚障害の原因は様々ですが、中には亜鉛の不足によるケースもあるので、注意が必要です。担当の医師や栄養士に相談しましょう。


参考文献(パンフレット)
 エーザイ株式会社:ドセタキセル・シクロホスファミド療法を受けられる方へ
中外製薬株式会社:がんの薬物療法をうけられる方へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?