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生い立ち

私が何処の誰か知る人はいないからこそ、まだ誰にも話した事のない、私の生い立ちと思い出せる限りのその頃の気持ちを書こうと思う。

私の家族構成は両親と私の3人家族でした。
父は某大手企業の会社員で母は専業主婦。
住まいは新築の一軒家で私が産まれてから、2ヶ月程でそこに移り住んだそうです。
父方の私にとっての祖父母は、祖父が既に鬼籍で祖母のみ。母方の祖父母は両方共いました。

年に数回は海外旅行に家族で行けるくらいには、裕福な家庭で育ちました。
私にとって…いや、家族全員にとっての転機が訪れたのは、私が小学2年生の丁度、今の肌寒い季節。

母の不倫でした。
子どもながらその日が来る何ヶ月か前から、何度か違和感があったのを覚えています。学校が終わり家に帰ると普段空いているはずの玄関の鍵が閉まっていて、扉が開かないときが何度かありました。家の庭に回り出窓の鍵が開いている時は良かったのですが、開いていない時も何度かあり、公園に行ったり友達と遊んで時間を潰した事もありました。

記憶にあって悲しかったのは、給食が出ない日があって帰って来たら玄関が開かず、庭の出窓から家に入ったものの、母はおらず食べる物はあっても調理の仕方が分からないので冷蔵庫の胡瓜を危なげな手つきで包丁で切って、不揃いな胡瓜だけのサラダを食べた事。その日は父がそのタイミングで帰ってきて、母が私の昼食の用意を放棄して不在な事、私が食べていたサラダ見て凄く怒っていた。

帰ってきた母は、「買い物に行ってバス時間を間違えた」など私が何処に行っていたか聞くよりも先に答えていたのを覚えてる。

今にして思えば、この頃から少しずつその日に向かって家族がバラバラになる歩みを進んでたのかな。

そして、その日が訪れた

少し長くなるので何回かに分けて書きます

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