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メキシコユカタン半島”マヤスピリチュアル旅”その②

いよいよ、古代都市チチェン・イッツァへ!
メリダから、チチェンイッツァに行く日帰りツアーは多くあるけど、今回、チチェンイッツァの後はカンクンに向かうため日帰りツアーには参加できず、自分でバスのチケットを取ってチチェンイッツァへ。

メリダバスステーション

朝、9時ごろのバスでチチェンイッツァへ向かう。
途中、バスからは、マヤ鉄道の建設をまじかに見ることができた。

マヤ鉄道建設中

ロペスオブラドール大統領の政権が建設を進めている鉄道”マヤ観光鉄道(マヤ・トレイン)”。
これまで何世代にもわたって大きな経済的利益を得られずにいた地域が、ようやく現代社会に結びつけられる。という思惑があるようだ。
いいことのように聞こえるが、手放しで喜べる話ではないよう。
多くの科学者や環境保護活動家は、この鉄道路線が性急に建設されることで、手つかずの自然や密林の地底に太古からひそむ洞窟群が深刻な危機にさらされると指摘されている。
人間にとっては便利になるようなことではあるけど、生態系を壊すことになるのは間違いないような気がする。
私は列車が大好きで、”マヤ鉄道”と言う言葉の響きにワクワクするけど、やはり乗っているだけですぐに着くことが出来ないから、貴重な場所、神秘的な場所であるのではとバスに乗りながら思ってしまった。

ほとんど誰も乗ってないメリダからのバス

さて、3時間ほどして、チチェンイッツァに到着。まずホテルへチェックイン。
チチェンイッツァでのホテルは”ヴィーヤ サルケロヒカース チチェンイツァ”というホテルに滞在。

ヴィーヤ サルケロヒカース チチェンイツァの部屋

今回の滞在のメインは、チチェンイッツァ遺跡でのクックルカンの降臨現象を見ること!
クックルカンの神殿(ピラミッド)では毎年春分と秋分の日の2回、北階段の下のヘビの頭像と9層のピラミッドのなる影が合体し、巨大なクックルカンの姿が現れる現象。
この現象を見に世界中から数万の観光客が!

チチェンイッツァ遺跡の入り口

さて、私もチチェンイッツァ遺跡へ。
入口ではすでに多くの観光客たちが、、、
とりあえずチケットをっと、きょろきょろしていると、案内のおじさんがこっちだよと親切に案内してくれ、チケット売り場へ。
外国人は、500ペソ(約4,000円)メキシコの国籍を持つ人、永住ビザを持つ人は200ペソ(約1,400円)。ちなみに私は永住ビザを持っているので、200ペソなのですが、チケット売場のお姉さんは私の顔を見て判断したのか、外国人料金で案内され、払うことに。(永住ビザを見せたら200ペソになることを知らず、私は知らず500ペソを払った。とほほ。しかたない、これも勉強だ。)

現在、昼の2時クックルカン降臨現象は、夕方4時から5時にかけて少しずつ現れてくるようなので、遺跡を見ながらそれまでの時間をぷらぷらしながら待つことに。

いろいろなところに、民芸品やチチェンイッツァ遺跡のお土産品が並んでいる。そして、売っている人たちが割と英語を話せる人が多いことに驚いた。さすが、世界中から人が来るだけあるなぁと。
英語で声をかけられ、スペイン語で返すと驚かれて、”スペイン語話せる人には安くしておくよ~”と商売上手なことを言われつつ、時間が過ぎるのを待っていた。

いよいよ、クックルカンの降臨だ。
クックルカンの神殿(ピラミッド)の周りには多くの人が座っている。
じわじわと太陽の傾きによってできたピラミッドの二等辺三角形の影に感動をした。

クックルカンの神殿
クックルカン降臨現象

一瞬の出来事ではないから、盛大な感じではないが、その春分の日のエネルギーを世界中の人たちが受け取っていた。
両手を天に向けてエネルギーを感じている人、座って目を閉じ、その場で瞑想をしている人たち。

そして、気になったのが、少年が”リンピア~リンピア~”と叫んでいた。
なんだろうと見ていると、何やら緑色の葉っぱがついた木の枝を持ったおじさんが人の顔をバサバサ叩いている。
叩かれている人は何も抵抗せずに目をつむって下を向いている。

なんだ、、、あれは!っと、叫んでいた少年に”あれはなに?”
と聞いてみた。

少年は答えた。あれはマヤの儀式で浄化をしているんだよ。っと…
あぁ、なるほど、先ほど少年が”リンピア~”と叫んでいたので、浄化のことを言っていたのか。スペイン語で、”リンピア”は掃除とか綺麗にするという意味。

むむむ、とっても気になる。”おいくら?”と少年に聞いてみた。
少年は、200ペソだよ。って言ってきた。私は内心高いなぁと思いながらも、なんだか神聖な儀式に”高いね!”とは言えず。
好奇心でいつも動いてしまう私は、せっかく来たんだからこの儀式を体験してみようと思い、おじさんの前に立った。
最初に”名前は?”と聞かれ、”ハルカです”と答えると、なにやら”うむうむ”と何かを唱えだした。スペイン語?いや違う、、、おそらくマヤ語だ。

ところどころで、”~ハルカ~~~~ハルカ~~”と聞こえるので、私の名前を言ってもらえながら浄化してくれている~となんだか感動した。
葉っぱがついた木の枝で、顔や頭をバサバサ叩かれその儀式は終わった。

のちに他のメキシコ人のひとに聞いたら、”あぁ、あれね~。そのおじさん、他の遺跡(チチェンイッツァ周辺にはたくさんの遺跡がある)にもいたよ”っと、その儀式も観光の一部になっているということを知った。

でも、春分の日に、クックルカンの降臨現象の目の前での、このバサバサする儀式の体験は人生で最初で最後になるかもなぁと、この旅の壮大さを改めて感じた。
最後に私もクックルカンの神殿(ピラミッド)の目の前に座り、目を閉じ少しの間瞑想をした。
あぁ、この日を皮切りに色々な人の人生が良い方向へ動き出すぞ。っとワクワクの芽が出てきたような感じがした。

この旅は、メキシコでの初の一人旅となり、私に勇気を与えてくれる旅となった。
そして、天文学に長けていたマヤの人たちが空を見上げて自然、宇宙のエネルギーを受け取りながら生活に役立てていたことを何千年も前から実践していたということに尊敬の念を抱いた。

この旅を振り返り感じたこと。
人間の力だけでこの宇宙、地球、世界は成り立っているのではない。

抗わず、自然のままに(自分の気持ち、感情に気づき大切にする)生きていくことの大切さを学んだのでした。

ありがとうございました。Gracias.
¡Chao Chao!





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