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人畜無害で無口な男の子

仕事終えてシャワー。すっかり日付が変わってしまったので書く時間があまりとれない。
悔しい。

今書いている小説が3つ。

ひとつは幼馴染の二人を描いたSF。

ひとつは京都の地下に迷宮が出来てしまったらというダンジョンもの。

ひとつは、実際にうちの店に来てくれている男の子をモデルにした話。

この男の子が、通い始めてくれて15年以上になる。
大学生のころから来てくれていて、今では40手前。
どうしても昔の印象が強くて、ずっと学生に毛の生えたくらいの年だと思っていたらアラフォーでびびる。

とても控えめでおとなしくて、優しい、アニメが好きで酒が好きな男の子だ。いや、もう男の子ちゃうけど。

そんな風に書いちゃうくらい、印象が変わらなくて。

知り合ってから、何度か恋はしていたみたいだけれど彼女はいたことがない。

とてもいい子なんだけど、話が壊滅的につまらなくてふたりで話していると仕事中なのに寝そうになっちゃう。

あまり仕事に情熱をむけるタイプじゃなくて、毎回異業種を未経験からはじめて、うまくいかず何度も職を変えている。おかげで積み重ねてきたキャリアがない。
真面目なんだけど、頑固でマイペース。

酔うと強気なことを言うんだけど、実績がないままに40を迎えようとしている。 

そんな彼をずっと見てきて、昔のダメな自分に似ていて嫌になるんだけど、見捨てられなくてあれこれと世話を焼いたりしていた。
そんな彼が自分過ぎて、滑稽な回り道をしているところも似ていて。

記録しておきたくなったし、自分事のように感じるところを突き詰めていきたくなった。

頑張って完成させたいなって思う。そして、人のことを心配している余裕もない個人事業主だけど、彼も自分の道を早く見つけてほしい。




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