酔えない

職業柄、仕事中に飲むことが多い。
「よろしければ一杯どうぞ」
そうやって、お酒を飲ませていただく。お客さんは一緒にお酒を飲めるし、お店にも貢献できる。
本当に純粋に好意で言ってくれるから、こちらとしてもうれしくていただいてしまう。
しかし、そのあとに残っている膨大な後片付けのことを考えると、絶対に酔ってはならんという強烈なブレーキがかかる。
そうするとアルコールの酩酊など楽しめるわけもなく、ただ倦怠がやってくるのみである。
また、家での晩酌は酔いよりも早く眠気がやってくる。普段の睡眠不足のせいでリラックスするとたちまち普段のツケがやってくるのだ。
また、何年か前までの育児での夫婦のピリピリ期に酒を飲んで寝てしまうことでカミさんにめっちゃ怒られたことがあるので、無意識にセーブしてしまうことがある。

ということで、僕の中には

「酒を飲んでも酔ってはならぬ」

という無意識のブレーキが常に働いているように思える。
結果、眠くなるか気分が悪くなるか猛烈に腹が減るかの3つ、もしくは三つ同時にアルコールの負の側面が襲い掛かってくるという何にも楽しくないことになってしまう。
何も考えずに酒を飲んでいたことが懐かしいし、今でも楽しそうに酒を飲んでいるお客さんがうらやましい。
  チクショウ。
しかし、最近いいちこのソーダ割を飲むことがお気に入りでこればっかりなのだけれど、血糖値の関係かわからないけど、めっちゃ酔いが穏やかで空腹モンスターも気にならずといい感じなのだ。
これまで何も考えずにビールばっかり飲んでいたが、実はビール苦手な体質だったのかもしれない。
おれはお酒が弱くないのかもしれないと、40も半ばになって新しい気付きを得たのだ。
これでもう少し楽しくお酒が飲めるのではないかと思っている。

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