日記 タツノオトシゴもプールに入る
5/8(水) 日記
朝から試写で竹芝。
日記交換しているヒロトくんと夜通し電話していたので3時間睡眠だった。
各所で「私電話嫌いなんだよね」と言っているのだけど、元恋人ヤマモトさんとも同期で親友のツヨシともヒロトくんとも5.6時間平気で電話ができている（いた）ので別に嫌いじゃないのかもしれない。
ヒロトくんに我々どう考えても相性がいいのでまずはお試し交際してみませんか！？気に入らなければクーリングオフも可能なので！と熱くプレゼンされたけど、あんた数日前にアプリで出会った女の子と栃木旅行行ってたしそれを私にも嬉々として報告してたじゃんよ、と思った。楽しそうで何より。
試写後は仲良し同僚のチヨリさん（仮名、この会社の良心。働きすぎて死にそうになってるので一刻も早く辞めさせてあげたい）とランチ。
会社近くの韓国料理屋さんに入り、いつもと違うもの食べたいね〜と言いながらいつもと同じものを頼む。
うちの会社はグループ会社がたくさんあるのだけど、その全員が見ることのできるWEBサイトで他己紹介リレーなるものをやっていて、文字通りリレー形式で社員を紹介していくページがある。
チヨリさんは今月のページに載るらしく、次のバトンを朱音さんに渡してもいいですか、、？とお願いされた。
チヨリさんの頼みなら、と二つ返事で快諾。そのページに載ること自体はどうでもいい（むしろ全然載りたくはない）のだけど、チヨリさんが私をどう紹介してくれるのかはとても気になるのでOK
チヨリさん、「これでもっと朱音さんの素敵さが広まっちゃう、また朱音さんのファンが増えてしまうかもしれない！」とにこにこ言っていて優しい人間〜と思った。
ここで言う『素敵さ』は魂の美しさとか性格のよさではなく、『トリッキー具合』とかの話なのウケるね
私かなり局所的なところにしかヒットしないので、本社や別部署にいるようなTHE 会社員タイプにはまるで需要はないですよ、と言ったらまあまあな声量でそんなことないです！！！と返される。チヨリさん普段蚊の鳴くような声でしか喋らないのに。
チヨリさんは最近東カレデートを始めたらしい。
少し前はBumbleという外国人と出会えるマッチングアプリで、その前はwithとペアーズ。あと親に懇願されて入会した婚活サイト。
チヨリさんと東カレデートが結びつかなくて意外だったのでその旨を伝えたら、やっぱりお金の余裕と心の余裕は紐付いているので、、とのこと。そうね、、
年収の欄に5,000万〜1億円と記載のある起業家の外国人（アラブの富豪兼ワンパンマンみたいな見た目だった）と今度会う約束をした、なかなかの怪しさだけどおもしれ〜人間な可能性もあるから行ってみようかなと思ってる、と言っていてゲラゲラ笑った。
朱音さんもやった方がいいですよ！と熱弁され、いやでもそれこそ東カレデートに生息する男性が私を好むはずがないですと言ったら、「もうみんな普通の可愛い子には飽きてるんで！おもしれ〜女がウケるに決まってます！絶対！！」と返され、私仲良しの同僚におもしれ〜女だと思われてるんだ？と思った。
この日、何も考えずに洋服を選んだらスケスケのトップスの下に背中ガン開きのブラトップというTPOフル無視の格好で出社していた。
チヨリさんに今日も素敵です！スケスケ！デートですか！？と言われ、恥ずかしくなりデートかもしれないです、、と返す。
エルメスのスカーフを巻いていたのだけど、それを見たチヨリさんがすっごい可愛い、タツノオトシゴがプールに入ってる、、と呟いていて、そこで初めてタツノオトシゴがプールに入ってる布を首に巻いていたことに気づいた。
精神の限界が来ているチヨリさんは、もう朱音さんのスカーフの柄を見つめるだけの仕事がしたい、、と言っていて可哀想だった。私もチヨリさんにスカーフの柄を見つめられるだけの仕事がしたいよ
せめてもの気持ちでスタバを奢る。
な〜んでも選んでいいですよ♪バカデカサイズにしましょ♪と言ったら喜んでいて嬉しかった。
夜はそこそこで上がって豪徳寺にある大好きな花屋さんに行く。
自分の分とヒロトくんの分を買った。可愛がっている近所の大型犬におもちゃを買ってあげる感覚。
渡したら嬉しそうに写真を撮りながら「ストーリーに載せたいけど女の子からもらったってモロバレだもんね、我慢〜」と言っていて、そうだね栃木のアミちゃんが誤解しちゃうかもしれないもんね、と思ったけど言わずに笑顔でうんうん言っといた。
さわれない眩しさばかりを撮りためてカメラロールは真昼の花火 #tanka
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