クリスマス

メリークリスマス。大変気の利く上司が明日も休みにしてくれたが予定がないのでビーフシチューでも作ってワイン飲みます。

浦島坂田船今年のクリスマス曲。イラスト可愛い~。平成のオタクなのでこういう主線の絵が大好き。
『赤いマフラーも白いニットも 一緒に過ごしてきたこと誇らしく思うから ずっと手放せない』『笑った顔もびっくりした顔も キミの全部が見たいから 思いがけないギフトに願いを込めて』 可愛い歌詞だけど「相容れない……」と思ってしまった。

実家では高校生までクリスマスプレゼントを貰っていた。「普段毒親とか言ってるわりにめっちゃ貰ってるじゃん」と思われたかもしれない。しかし欲しいものを貰えたのは幼少期までである。それ以降は靴や楽譜(ピアノを習っていた)等、お小遣いでは買えない必需品を買ってもらっていた。大体クリスマスより前に必要に迫られるので、前借りで買ってもらう。「親から高めの生活必需品を買ってもらう=クリスマス・誕生日プレゼント1回分」ということだ。
「来年は修学旅行があるから旅行のお小遣い分をプレゼントにして貰おう」「セーター欲しいけど今買ってもらうと来年の誕生日を消費してしまうな」等考えていた。

つまり「わー嬉しい!」とプレゼントを受け取った経験がない。高校生の頃、部活の子がケーキを用意してお祝いしてくれた時、固まってしまい心配された。お祝いは嬉しい。しかし気の利いた返事が見つからない。「えー嬉しい!ありがとう!」くらいしか言えないのが申し訳なかった。

彼氏がいた頃、もちろんクリスマスプレゼントをあげたことがある。赤いマフラーをあげたことは無いが白いニットはある。彼がそれを大事にして、特別な日に着るものにしてくれていることが伝わった。
「そんなん気にしないで着倒して古くなったら捨てていいんだよ」「気を遣う消耗品あげない方がよかったかな……」など後悔していた。考えすぎである。私が自分を雑に扱っているからと言って他人にそれを求める権利はない。それに恋人へのプレゼントに消えものを選ぶ人の方が恐らく少数派だ。

MVでセンラさんがテディベアを抱いているのを見て、元彼からテディベアを貰った時のことを思い出した。ちょうどMVのものと同じくらいの大きさだ。「可愛い!ありがとう!」と言いながら「盗聴器入ってないだろうな……?」と考えていた。盗聴器どころか首輪に手紙が挟まっていた。人からの親切を真っ直ぐ受け取れないし返せないことが情けない。
困ったのはその後である。彼は鞄(その日会った時からやたらでかいの持ってるな、と思っていた)から袋を出し、袋からクマを出して直接渡してきた。持ち運ぶ用の紙袋などはない。
え?私この後テディベア抱いて移動するの?というか今(レストラン内)はどうすればいいの?
仕方ないのでレストランでは膝に乗せ、小脇に抱えて帰りの電車に乗った。私はJKではなくアラサーである。クリスマス当日とはいえめちゃくちゃ人目が気になった。
皆、出先でぬいぐるみをプレゼントする時は後先のことも考えよう。約束だぞ。


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