カラオケで寝る

カラオケで寝るのが好きだ。趣味と言ってもいい。あの四角いちょっと硬いソファに寝転がるとすぐ眠れる。ネカフェのフラットシートも同じではないかと思うかもしれないが、ソファの横幅の狭さも落ち着くのだ。

薄暗い空間と、隣の部屋から聞こえる少しぼんやりとした歌声も眠気を誘う。いつもPMSが酷いと眠れなくなるので、睡眠時間確保の為フリータイムで入りがっつり眠る。

防音なので独り言が言えるのもいい。PMSが悪化すると色々な思考が頭を圧迫する。「昨日の○○疲れたなあ」「死にたいなあ。でも電車は痛そうだし、首吊りは体内から色々出るらしいし、飛び降りは失敗しそうだなあ」「あー、○○やっとかなくちゃ。明後日の休みでいいか」頭で渦巻いている嫌な思考を口に出して消化すると落ち着く。
家でもできなくはないが、壁が薄すぎる家に住んでいるのでちょっと怖い。隣人に心配されそうだ。

そんなわけでカラオケに行くとフリータイムの半分は歌い、半分は寝るというのを続けている。歌うのも好きなので私にとっては最高のストレス解消だ。

寝ている客は店員さんにとってはどうなのだろうか。1度だけ、倒れていると思われ店員さんの必死な声に起こされたことがある。「こいつ時間過ぎても起きないんじゃ……?」と心配されてしまっているだろうか。

もし私が店員で、ソファに寝転がり「死にたいなあ」等と呟いている客を防犯カメラで見つけたら、何かキメてると思い通報してしまいそうだ。いつもそっと寝かせてくれている店員さんは有難い。

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