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遅いインターネット

ホテルがえり、雨音を聞きながら歩いているといろんなことを考えたけど、アウトプットする前には大体忘れてしまう。


 リバーズエッジで二階堂ふみが

「傷つきながら、忘れながら、思い出しながら、たまに泣いたり怒ったり笑ったりしながら、感じて生きていきたい。フフッ」

って言ってたのをずっと思い出しながら坂をのぼっていた。

改札で別れて電車を乗り換えた頃にはまたティンダーを開いていた。昨日の時間は楽しかったんだけど、こうやってまたなんとなく「感じる」だけの経験を塗りに塗り重ね、最後は海とかに散骨されたい。酒を3リットル飲んでホテルのシャンデリアに向かって一緒に伸ばした手のひらの生命線が、男のそれより短いのを確認してなんだかうれしくなったのを朧気ながらに覚えている。


文化人類学的視点と現代民俗学的視点ってのを大学でやってるけど、ティンダーの男の日常エピソードをヤリマンになりながら聞くのは、またそういう私の在り方も後者の感覚に似ているのかなと思ったりした。まあそんなこと言っても結局はタダのヤリマンですよ。はい。


こういう在り方を何のためにやってるか自分でもわからないし、なんでコンカフェバイトをはじめたかも正直わからない。彼氏を作ってしまうことにコンプレックスを抱いているとは思いたくないが、でもほんとに年々結婚もしたくないし子供も要らないという気持ちが強くなってくる。バイト先に子供を抱えてくるママを見て、子供に関心のあるフリをして接客しないとって気遣わなきゃいけないのが正直、面倒だと思ってしまう。


最近、人に受け入れられるものとそうでないもの、ダサい人となんとかなってる人、そういう濃淡に対する解像度がようやく上がってきた気がする。あとはアウトプットの手法を閃きたい。ポールマッカートニーみたいに夢に出てきてくれないだろうか。

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