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爺ちゃんの独り言 93

読了 茶の本 岡倉天心(岡倉覚三)
もっと早く茶の本を読みたかった。というのが最初の思い。
武士道と代表的日本人は既読だったが「茶道」自体に興味がなかったというのが理由だろう。そして、日本がなぜ欧米はじめ各国との討論に勝てないのかがイメージできた。
長文になるので続きは→爺ちゃんの独り言 93|爺ちゃん @gchan92416212 #note https://note.com/gyou1/n/neecad3a4e292


続き
読みながら独り言を下から上にEvernoteに(時には口頭で)書いています。
読みづらくて申し訳ないです m(_ _)m

千利休 辞世の句で終了している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/千利休

岡倉天心がアメリカで英文出版したものを現代語訳した本だが
茶道の心が心の平静と周囲との調和だとしたら、
茶道の心得では、欧米はじめインド人とかよく喋る各国の討論に勝てないだろうなぁ。
>どんな状況でも心の平静を保たなければならないし、会話は周囲の調和を乱さないように交わさなければならない。着るものの格好や色あい、立ち姿、歩き方に至るまで、すべてにその人の美的センスが表れる。そうしたことを決して軽んじてはならない。


深い。
>宗教においては、「未来」は過去の中にある。
>芸術においては、「現在」が永遠となる。

「花」については初めて知ることがたくさんあり、無知を改めて知る。

これは、痛い!!
美術に限らず「あの人が言ってるから大丈夫」と判断する事が如何に多い事か。
>作品そのもののできよりも、それを作った作家の名前のほうが重要なのだ。何世紀も前に中国のある批評家が不満をもらしたように「世の人は絵を耳で評価する」

下記を読んだ時、自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊 (上下)ダロン・アセモグル&ジェイムス・A・ロビンソン 訳 櫻井祐子 上巻にあった
鏡の国のアリス に出てくる 赤の女王効果
( >その場にとどまるためには 走り続けなければならない状況)を思い出した。

>ひとりの僧侶が「動いているのは風だ」と言い、もうひとりは「動いているのは旗だ」と言う。 すると慧能はふたりにこう説いた。 「動いているのは風でも旗でもなく、お前たちふたりの心の内にある何かである」
(中略)
ある日、荘子はひとりの友人と川岸を歩いていた。 「水の中で魚たちがなんと楽しそうにしていることか」と荘子が感嘆した。 すると友人がこう言った。 「君は魚ではない。それなのにどうして魚が楽しんでいるとわかるのだ?」 すると荘子はこう切り返した。 「君は私ではない。それなのにどうして私が魚が楽しんでいるのがわからないとわかるのだ?」

まさに!!2
>人生を生きる術というのは、周囲の環境に対して絶えず調整を繰り返すことだ。
まさに!!2
>孔子も「人の本質は隠そうとしても隠せるものではない」と言っている。

まさに!!1
>日本の住居や慣習、衣服や料理、陶磁器、漆器、絵画、そして文学に至るまで、すべて茶道の影響を受けていないものはない。

秀逸!!
>最近、武士道――兵士たちが喜んで命を捨てるための術、すなわち「よりよく死ぬための方法」――についてはさかんに論じられているが、「よりよく生きるための方法」を説く茶道に目を向けるものはほとんどいない。血なまぐさい戦争の栄光に頼らなければ文明国と名乗ることができないと言うのなら、日本は喜んで野蛮国のままでいよう。そして、わが国の芸術や理想にしかるべき敬意が払われるときがくるまで、喜んで待とう。

以上、長文でしたがありがとうございました m(_ _)m

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