今年上半期読んで面白かった本5選
皆さんお久しぶりです。かざぐるま及びかなでです。
最近HNの統一をしようと思っているのですが「かざぐるま」より「かなで」の方がシンプルで分かりやすく良いのかな、と思うので今日から「かなで」で統一させて頂きます!
かなでをこれからもよろしくおねがいいたします。
気づいたらもう6月。
ここ1年~2年間は季節が過ぎるのがあっという間でした。
減薬にも成功したし、お仕事もゆるゆるマイペースでやってます。。今日noteの記事を書くのは主に読書(小説)感想(感想というほどの感想ではない)です。
暇な人もそうでない人もぜひ見ていってください。
羊は安らかに草を食み | 宇佐美まこと
認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には、それでも消せない “秘密の絆" があった――
八十六年の人生を遡る最後の旅が、図らずも浮かび上がらせる壮絶な真実!
-----------------------------------------------------------------------------------
ラストが賛否両論あると思います。自分はもうちょっとキレイに終わって欲しかったかな。それから結構気持ち悪い・・・!(ぐろい)と思う描写が出てきます。ご注意ください。ネタバレをすると認知症を患った老女の満州で過ごした過酷な日々の体験談です。こちらは小説ですが体験談みたいな形の方が近い感じがします。悲惨で生地獄のような日々です。でも終わり方がね・・・!読んで損はないと思います。戦争についての読書感想文書きたい人はおすすめ。
夜空に泳ぐチョコレートグラミー | 町田そのこ
思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋。
すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いた表題作。その他3編を収録した、どんな場所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描き出す5編の連作短編集。
-----------------------------------------------------------------------------------
町田そのこさんを完全に舐めていました。町田そのこさんと言えば「52ヘルツのくじらたち」が代表作かと思いますが断然こっちの方がいい!短編集なのですが、どれも切ないです。ですが切ないの中にきらきらした輝きがあります。女性作家さんならではの表現がありとても素敵です!特に20代女性(若い女性の方)にオススメです。お祭り行くたびに金魚すくいでとった金魚を家に持って帰るんだけど、結局自分で面倒みきれなくて家族に見てもらっていた時の事を思い出しました。登場人物みんな優しいです。優しいが故に不器用な人たちのおはなし。
琥珀の夏 | 辻村深月
かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。もし、あの子が死んでいたのだとしたら……。
30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。
-----------------------------------------------------------------------------------
裏切りを求めているあなた!おすすめですよ…!宗教団体に弄ばれる純粋な女の子の物語。この小説を読めば存分に夏が味わえます。炭酸の効いたレモネードみたいな小説。ハラハラドキドキ。引き込まれました。後半の畳み掛けの描写はかなり重く生々しくリアルですが、ラストは爽やか!上手にまとまっているミステリーです。辻村深月さんは思春期の少年少女の心情を書くのが上手だなぁと改めて思いました。つらいことがあると宗教に縋りたくなる気持ちも分かります。すべての世代の人におすすめです。
ガラスの海を渡る舟 | 寺地はるな
大阪の心斎橋からほど近いエリアにある「空堀商店街」。
そこには、兄妹二人が営むガラス工房があった。
『水を縫う』『大人は泣かないと思っていた』の寺地はるなが放つ、新たな感動作!
相容れない兄妹ふたりが過ごした、愛おしい10年間を描く傑作長編。
-----------------------------------------------------------------------------------
ジャケ買い。評価も良かったしキラキラしてきれいな表紙につられて読みましたが…評価は☆3.5!期待値が高かっただけに残念。全体的に漂う空気が夏の雨の日。シトシト。読後感は良かったです。ただ傑作長編と言われると…???もう少し登場人物の感情の起伏が分かったら良かったかな。寺地はるなさんの作品はこれが初めてなので他にも読みたいと思っています。丁寧で繊細な作品である事には間違いないです。特におすすめしたいのは身近に「発達障害」を持った人がある方。Audibleもあるみたいなのでそちらも是非。
本心 | 平野啓一郎
舞台は、「自由死」が合法化された近未来の日本。最新技術を使い、生前そっくりの母を再生させた息子は、「自由死」を望んだ母の、<本心>を探ろうとする。
母の友人だった女性、かつて交際関係のあった老作家…。それらの人たちから語られる、まったく知らなかった母のもう一つの顔。
さらには、母が自分に隠していた衝撃の事実を知る── 。
-----------------------------------------------------------------------------------
「マチネの終わりに」や映画化もされた「ある男」で有名な平野啓一郎さんの新作です!5冊目はどれにしようか迷ったんですがある程度新しいこれで!色々考えさせられる事が多かったかなぁ。これも少し期待値高すぎた感はあったけど、これからの未来こんな事のひとつやふたつ起きるんだろうなぁと思うとなんとなく不思議。なんとなく不思議な世界!明るくはないけど希望が無いわけではない。そんな印象です。VRとか仮想現実とか気になってる方は読んで損はないです。正直に言うと平野啓一郎さんは「マチネの終わりに」が良すぎた。あれは傑作。初めて平野啓一郎さんを読む方はこれじゃなくて「マチネの終わりに」が良いと思います。笑 それくらい良いね!
以上です!2023上半期もたくさん本を読めれて幸せです。
2023下半期もたくさん読んでまた紹介出来ればな~と思います。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?