『船場トンデモ人物伝~クロストークと即興講談の夜~』第23回【長堀通編】

講談師・玉田玉秀斎&大阪まち歩き大学・陸奥賢『船場トンデモ人物伝~クロストークと即興講談の夜~』のSeason1、全23回が終了しました♪
と言っても、Season2は4月25日㈭からすぐにはじまります!
Season1に全く参加していなくても、何の問題もなくお楽しみ頂ける内容ですので、どうぞお楽しみに♪

この23カ月で、無くなった老舗やなくなった建物があり、船場の風景が随分と変わりました。
これを見るだけで、日本の町の作り方が見えてくるかもしれません。
船場地域の定点観測ができます!

会に参加するとどんなことが語られるのか?
僕が陸奥さんのレッスンを書き留めたメモを公開します。
書き間違いなどあるかもなので、気になった方は調べ直してください。

このメモを元に即興講談をするのが、この会のぼくの仕事です♪♪

第23回【長堀通編】
浪華名所独案内 暁の雷さん
目印山=天保山
海から入る前提で作られる地図。
通と筋、アベニューとストリート。
東西に町をつくったほうが大阪の場合は海から浜風が吹き抜ける。
橋が架かっている通が船場のメインストリート。

目の前の長堀川は物流拠点。
東には名石、奇石の集積地、石浜があり、西には材木市があった。
さらに、西宮、伊丹、池田、京などから酒粕を運ぶことが容易だったことから、この地が奈良漬けの一大産地(生産量が一番だったことも)だった。
大阪(浪華)奈良漬けと大和奈良漬けがあった。
有名な大阪の奈良漬け屋さんは六万堂。
昔は肥料が人糞だったので、人口が多い所が野菜の収穫量が多かった。
人糞=金肥だった。
江戸は100万都市、京都、大阪は30万都市。
ここに江戸野菜、京野菜、大阪野菜が残る。
大阪は特に洪水が多かったので、一説によると、年間五毛作できたこともあった。

長堀川には橋が沢山架かっていた。
・安綿橋(船場と島之内を結ぶ)
→道頓堀に関わった成安道頓、安井治兵衛、平野藤次郎、安井道卜の道卜こと安井九兵衛たちが架けた。

・末吉橋
→末吉孫左衛門。シャム(タイ)、ハノイ、ベトナムにも言っていた豪商。末吉船は海外でも名前が知られていた。
末吉の文章は結構残って居るが、殆どが指摘文書で公開は一部。

大阪はビクター、キング、コロンビア、テイチクなどレコード会社発祥の地としても有名。
テイチクは大阪蓄音機から大きくなった。
シロクマ印のレコード。
樫尾慶三が関わった収録が亀井三郎による『霊界通信』。
文字としてその内容が残って居る。
亀井三郎はモゴール(インド人)により、霊界と通信ができる。
直接談話レコード。

他に、誰もが知っていた 東のとみじ、西のとみこ。
今でいうアイドルのような存在。
元々、鉄工業をしていたので、いいプレスができる。
尺八、宝塚少女歌劇、落語、琉球璃謡、活動講談などの収録が残っている。

鈴木商店は浪花の豪商・辰巳屋が藤田屋、鈴木屋と分かれたことから始まる。鈴木商店は第一次世界大戦の最中、世界中の船の七割は鈴木商店と言われるほど繁盛した。
ヨーロッパでは荷物を積んだ船ごと、買い上げられた。
船にはSZK in Diamondのマークがつけられた。
そこに神戸高商を卒業して入社したのが、高畑誠一。
チャーチルから「カイゼル」と呼ばれたお方。
イギリスからゴルフを日本に持ち帰り、日本で広めた。
ゴルフのヘッドカバーは靴下を使う。
鈴木商店が倒産したあと、長堀通にあった鈴木商店大阪支店より独立してつくったのが日商株式会社。
日商はNYに最初に事務所をつくった会社となり、アルゼンチンに鉄道を売った。

以上です。
面白い物語が満載の船場!4月もどうぞお楽しみに♪

【船場講談】■4/25(木)19時より青山ビル(北浜駅徒歩約1分)にて講談師・玉田玉秀斎&大阪まち歩き大学・陸奥賢『船場トンデモ人物伝~クロストークと即興講談の夜~』
https://www.facebook.com/events/1152330039102805

●料金:1500円 ☆4回回数券5000円
●会場:青山ビル(北浜駅徒歩1分)
●出演:玉田玉秀斎・陸奥賢・他
●申し込み・問い合わせは玉田玉秀斎事務局:090-2018-7659

☆大阪まち歩き大学の陸奥賢が「船場の通り」と、そこで活躍した船場の「偉人たち」を紹介。あの人物の、知られざる逸話、意外なエピソード、こぼれ話、トンデモ伝説を玉田玉秀斎とクロストークします。その後、玉田玉秀斎が特に気になった偉人を取り上げて即興講談を作ります!場所は船場の宝・国登録有形文化財の青山ビルにて。月1ペースで開催予定ですので、回数券がお得です!乞うご期待ください!

㉔4/25(木)19時 土佐堀通
㉕5/23(木)19時 内北浜通
㉖6/14(金)19時 今橋通
㉗7/19(金)19時 高麗橋通
※時間は約90分ほど

【四代目玉田玉秀斎プロフィール】
講談の事を何も知らない司法浪人時代に 「講談師も弁護士も最後に“し”がついているから一緒や」という四代目・旭堂南陵の一言で講談師に!! 
高校時代、ロータリー青少年交換留学生としてスウェーデンに1年留学。
その経験を活かした講談の外国語化がライフワーク。海外渡航歴は20ヶ国以上。ジャズやアコーディオンなどとの音楽コラボ講談、ググる講談(即興講談)、地域の歴史に根差した町(地域)おこし講談、ホームレス経験者への取材をもとにしたビッグイシュー講談など、新作も多数創作。
2022年4月より三重大学大学院・人文社会科学研究科修士課程にてヒーロー忍者の研究を開始し、2024年3月に修了。
http://www.mc-kikaku.jp/talent/259

【陸奥賢プロフィール】
観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者。1978年大阪・住吉生まれ、堺育ち。最終学歴は中卒。15歳から30歳まではフリーター、放送作家&リサーチャー、ライター&エディター、生活総合情報サイトAll About(オールアバウト)の大阪ガイドなどを経験。2007年に地元・堺を舞台にしたコミュニティ・ツーリズム企画で地域活性化ビジネスプラン「SAKAI賞」を受賞(主催・堺商工会議所)。2008年10月から2013年1月まで「大阪あそ歩」(2012年、観光庁長官表彰受賞)プロデューサー。2011年から「大阪七墓巡り復活プロジェクト」「まわしよみ新聞」(読売教育賞最優秀賞受賞)「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」「演劇シチュエーションカード 劇札」「歌垣風呂」(京都文化ベンチャーコンペティション企業賞受賞)「死生観光トランプ」などの一連のコモンズ・デザイン・プロジェクトを企画・立案・主宰している。大阪まち歩き大学学長。著書に『まわしよみ新聞をつくろう!』(創元社)
https://www.osakamachiarukidaigaku.com/


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