「墨の香りがする展覧会」・・・第一回 墨色の会 水墨画展
来場者の一人が、「墨の香りがする」と呟いたそうだが、
まさに的をを得ていると思う。
勿論、半乾きの作品が展示されているという意味ではない。
墨の持つ、どこまでも沈むような黒の深み。
そして、濃淡だけで描き切るしなやかでいながら、凛とした表現。
それらが、自然と心のうちに届き、ある種新鮮な感覚に結びつくような
印象を持つ瞬間がある。
それを、「墨の香り」と賞したのであろうと、私は思う。
主宰の岡田潤さんが日頃描かれているのは、墨彩画で色を多彩に使用する。
しかし、今回は色の使用を可能な限り減らして、墨の魅力を引き出している。
おそらく、墨の力を信じているのであろう。
他の方々の作品にも、やはり墨の力を信じ、色の魅力も分かっていらっしゃるようだと思った。
「第一回 墨色の会 水墨画展」
JR有楽町駅のすぐ近くにある
東京交通会館の1階「パールルーム」で
9月7日(土)まで
ご興味のある方は是非。
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