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シアター第六感! 実際に見た、おすすめの公演を紹介します。

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イベント・演劇・音楽・美術・アートのごっちゃ煮。実際に覗き見したものだけ。我が儘な選考基準とカテゴリーで、勝手に紹介していくことにしました。 「楽しんで書きますので、頑張って読ん…
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2022年12月の記事一覧

「もはやホラーだ」・・・後悔した演劇。久々の苦行だった。

「そら。キミたちには分からないだろう。ふふん」 舞台上から客を嘲笑している声が聞こえてく…

夢乃玉堂
1年前
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「現代の日本にこそ言いたい!」・・・褒められたからと言って考えるのを止めるな!

「マクベスの妻と呼ばれた女」 本所地域プラザ BIGSHIP 作・篠原久美子 演出・坂口瑞穂 心…

夢乃玉堂
1年前
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「変化し続ける演劇」・・・劇団大樹「ひめごと」

狂言師でもある川野誠一氏が主宰する劇団大樹の本公演を 初めて拝見した。 「ひめごと」・・・…

夢乃玉堂
1年前
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「鬼が笑う話」で恐縮です・・・「素読みの会」2023第一報

告知が続き、早くも来年のお話で申し訳ありませんが、江戸話と朗読の会「森章二の素読みの会」…

夢乃玉堂
1年前
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「見逃した方は是非」・・・邪念アリ〼言の葉だこっとで再演されます。

本日、「言の葉だこっと」12月公演で、早くも神楽坂奇譚シリーズの 「邪念アリ〼」が朗読(再…

夢乃玉堂
1年前
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「語りの真剣勝負」・・・観客に聞かせるという戦い。

『第15回よみかたり』 六本木ストライプハウスギャラリーにて 和やかな雰囲気の中に、ピリ…

夢乃玉堂
1年前
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「歌わせたい男たち」・・・何を得て、何を失うのか。 

「これだけのものを書ける人がうらやましい。是非観て欲しい」  「歌わせたい男たち」は、2005年に初演された舞台の再々演(?)だが、決して色あせていない。 この舞台に違和感や冷めたものを感じるとしたら、それはあなた自身の感受性について、日常の捉え方について、考え直す必要があるかもしれない。 物語は、ある高校の卒業式での、国歌斉唱を巡り、起立斉唱派と不起立派との対立を軸に、人間の変節や主張、心の自由をうたう憲法について描いている。 登場人物は皆頑なに自らの主張を繰り返す。彼