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怪談 超ショート あっという間に読める恐怖の物語。

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実体験、体験者からの伝聞、創作など、様々な怪奇と不思議な短編をまとめました。 #ショートショート #短編 #怪談 #不思議 #恐怖
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2024年2月の記事一覧

「凍り付いた男」・・・東北のある地域の怪談。

「凍り付いた男」*再録 東北の、ほとんど人の入らない人里離れた山の中に、こごえ滝という 小さな滝がある。 落ち武者が追っ手に見つからないように、小声で話したとか、 ここで話した悪口はなぜか下の村人たちに伝わってしまうので 小声で話せとか、いくつか名前の由来は伝わっているようだが、 どれも確かなものはない。 ある日、嘉助という男が、渓谷で魚釣りをしている時、 腰に挿していた小刀を、こごえ滝の滝つぼに落としてしまった。 小刀を拾うため、嘉助が滝つぼに飛び込むと そこにはこ

あなたの告白できない想いはなんですか?・・・例えば。

「告白できないこの想い」を募集していますが、 サンプルになるかどうかわからないけど、 例えばこんなちょっと怖いお話でもOKです。 ・・・・・・・・・ 「なんであんな男と、って思うんだけど 全てを許そうと思う瞬間があるから、 この年まで添い遂げることが出来たのよね」 母が父の遺影を切り刻みながらつぶやいていた。 私は外で煙草を吸って笑っている夫を見て、 母と同じように深いため息をついた。      おわり #父 #遺影 #夫 #母 #告白 #吐露 #告白できないこの

「ゴーストフォン」・・・超ショート怪談。幽霊の声が聞こえる。

変人で有名はエヴァンス博士が、ついに幽霊の声を聞くヘッドフォンを 発明した。 ある種の音波を聞かせることにより、鼓膜の感知能力に新たな力を与え 幽霊の声を聞くことができると言う。 エヴァンス博士は、早速自分の耳にそのヘッドフォンを付けてみたが、 3分も経たないうちに、取り外した 助手のスコットが慌てて聞いた。 「博士。どうしたんですか?失敗だったんですか?」 「いいや。発明は大成功だ。すぐに幽霊たちの声が聞こえて来た。 幽霊たちの言葉は恨み言がほとんだだった。 アタシ

「署名」・・・超ショート怪談ヒトコワ的都市伝説。

これは、本当に都市伝説。いやもはや噂の域を出ない話だが、 それでも良ければお聞き願おう。 ・・・・・・・・・・・ 「署名」 通常、変死した遺体の行政解剖は、警察が指定した医大などで行われ 他の病院などが使われる事は無い。 だが、被害者の多い事件が起こった時や緊急性の高い案件が立て込んだ時、 通常の行政解剖の一部を、別の大学病院に依頼する事がある。 話の主は、そんな大学病院に勤務する若い研修医だった。 名を仮に康村としよう。 康村は、この大学病院で監察医の助手に決まっ

「幼馴染」とは・・・超ショート。恋のきっかけとは、

これは私の友人が昔言っていた言葉から発想しました。 実在の人とは関係がありません。 ・・・・・・・・・・・・・ 「幼馴染は、男でも女でも友達でも恋人でもない、別の生き物だ」 俺は、毎朝学校に行く前に、いつもそう心の中で唱えていた。 小学4年で転校していったアキが 高校の入学式の日、人混みの中から近づいて来て 「また会えたね・・・」 と耳打ちしたからだ。 その瞬間、俺は、恐ろしい視線を感じた。 その相手が誰だか、いまだに分からない。 ただ、学校でアキに会うたび

「ひとり遊び」・・・超ショート怪談。息子が語るのは。

息子の祥太は一人遊びが得意だ。 夫婦共働きのため、家にいてもかまってやる時間が少なく、 自然と一人で遊んでいる事が増えた。 あまり良い事ではないと言う奴も多いが、自立心が育つと言う奴もいた。 俺たちは寂しくないように、色々なおもちゃを買い与えた。 介護職の妻は、夜勤も多いので 俺が残業を控え、早めに家に帰るようにしている。 保育園に迎えに行き、祥太を連れて家に帰ると、 妻が今から帰るとメールを送って来た。 『急がなくっていいよ』 一行だけ送って、リビングにいる祥太を

「サッシの外」・・・超ショート怪談。

「コンコン」 早苗のマンションに遊びに行った夜。 少し風が出て来たのか、ベランダ側のサッシに何かが当たる音がした。 キッチンでつまみの用意をしている早苗は気が付かないようだ。 「風が強くなったみたいだよ。洗濯物、取り込もうか?」 アタシは立ち上がって、ベランダに近づいた。 後ろで早苗が、あっと小さく声を上げたようだが、 何も気にする事はないのに、こんな時は女同士、下着の柄を知られたとて 何の気にすることがあろうか。 アタシは、元カレが物干し棹から赤い下着をいやらしそう