ノルマ制が品質を維持すると言う反論が出にくい理由


まとめ

ノルマが無かったらこうなる、と言う反論はいくつかいただくのですが、基本的には「ノルマが無かったら主催側はどうやって売り上げを確保するのか」というベクトルのものです。他に見られるものとしては「ノルマが無かったらいい加減な演者が舞台に立つ」と「ノルマがあるからチケットを売る」の計3つが主な意見として届けられます。

が、いずれも反論済みで、売り上げの確保については、「売れる内容、企画を練りなさい」が答えです。そしてノルマが無ければいい加減な演者が舞台に立つ、については、「ノルマがあるけれどもいい加減な演者が多いのはどういうことか」で反証が済みます。ノルマがあるからチケットを売るについては、「ノルマが有ってもチケットを売っていない現状をどう説明するのか」でこれも反証が現状として転がっています。

そもそも、バンドが非常に多い状況であればノルマ制と言うのも「出演したいのなら参加費」と言う形式で理解は出来ます。頭を下げているのはバンド側なのですから。一方、出演を打診するのならばそれは外注の発注ですからお金を出すのは主催者側でなければなりません。これは主催側がライブハウスであっても同じことです。

防音設備を使わせてもらいたいと言っているのか、それとも演者の演奏を使わせてもらいたいと言っているのか。どちらが頭を下げる立場なのかが理解できれば、ノルマ制の違和感については答えが出るはずです。「仕事してください、お金下さい」これがいかにおかしな内容か。

それを成立させてきてしまったのは甘やかしてきた演者さんで、これは慣習に疑問を持たなかった演者さんの罪でもあると思います。

恐らくは自分のノルマ無しの意見に賛同すると、自分自身で興行を討つ際にノルマを取れなくなるという懸念があるからでしょう。その懸念があるなら主催をしなければいいだけです。ノルマを取る主催をする人が減れば、興行数が激減します。

現状、興行数が減ると言っても演者側の収入が減るわけでは有りません。元々ギャラの発生していない仕事な訳ですから。ライブハウスの仕事が無くなるだけで、これも潰れていくでしょう。ですが問題ありません。そもそも演者数とハコの数のバランスがおかしいのですから半分以上潰れても問題は無いのです。

ふるいにかけること。そして棲み分けをきちんとやる事。これを確立するためにもハコの数は減るに越したことはないのです。ですから、何も迷う事はないんです。ノルマ制のあるイベントに出るのを止め、ノルマのある興業を討つのを止めて下さい。やめる人が増えるだけでこの世界はかなり良くなります。

主催ライブイベント

公開音源



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