ノルマ制が品質を維持すると言う反論が出にくい理由
ノルマ無しだと演者の質が下がると言う仮説について、自分は反対の立場ですので色々と意見を述べてはいますが、逆にノルマ有りが演者の品質を担保すると熱心に主張、あるいは反論して来られる方は今の所いません。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
心のどこかでノルマ制に懐疑的な部分があるからであろうと推察します。
にも拘らず、ノルマ制を維持しようとするのには、ライブハウス側の売り上げやイベンター側の売り上げを確保した方がいいのではないかという考えがどこかにあるからだろうと思います。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
率直に言いまして、そうやってお金を払う人が居るから、ライブハウスが減るべきタイミングで減らずに増えたんです。
一部バンドマンの方々は自分自身がライブイベントを主催しづらくなるから賛同できないと言う方もおられるかと思います。それは良いです。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
色んな意見があって当然ですし、あくまでもノルマが悪さをしているからやめるべきだと言うのは意見の一つです。
ですが一点留意しておいてもらいたいのは、こういう意見を既にこちらが出してしまった以上、演者さんはノルマ制に対して懐疑的な目を向けるきっかけを持ちました。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
そうです。迷惑なことを自分はしています。
しかし常識的に考えてもらいたいのです。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
どこの世界に外注に100%の経費を押し付ける仕事があるんでしょうか。
「出て下さい、出演料は5万円お支払いいただきます」
出演依頼の打診として、いかにおかしなことを言っているか。上記一文を良く読んでもらいたいのです。
ではこの一文、参加費として考えるとどうなるか。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
「出て下さい。参加費は5万円お支払いいただきます」
出演を依頼する立場としていずれもやはりおかしいのです。
「出たいです。参加費は5万円でよろしいでしょうか?」
これならわかります。
出演したいバンドさんが山ほどいて、その中から予定調整をしていく。予定調整の中で売り上げの見込めない実力の無いバンドだから参加費を取る。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
これは理解します。が、現状としてはバンドから出たいと言っているわけでは無く、バンドさんにお願いをしているはずです。
お願いをしておいてギャラも出さないどころか経費を徴収する仕組みそのものに、社会人として、あるいは商売として違和感を覚えなければならないのです。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
支払うだけの価値が無いからお客さんが離れる。これが普通ですよね。
バンド数が減ったのは、支払う価値のない興行を主催側がやってきたから、にも一因があります。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
そしてそう言う興行を支えてしまったのはノルマが高いと思いながらも支払い続けてしまった、楽な搾取の商売をさせてしまった演者さんです。
自分自身の違和感に素直になってください。そして賛同することが自分自身のやろうとしていることにハードルになるかも知れないという、利権、打算を捨てて下さい。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
興行がやりにくくなることに何の問題が有るんでしょうか。今は出演枠が多すぎるのです。減らしましょう。
減った結果ライブハウスも減るでしょう。問題ありません。バンド数に対して過剰な公演枠、出演枠は適切な大きさまでまずは減らしましょう。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
最近魚が小さく、高くなっていますが同じ問題なのです。稚魚を返さずどんどん漁獲高だけを獲った結果です。
選別をきちんと行い、品質を確保する事。そのためには過剰な枠は不要なんです。減っても何も問題は有りません。選別がしやすい状況までもっていくこと。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
それこそが次世代へと引き継ぐべき畑そのものであると自分は考えます。
近い将来、ノルマ制に対してもう少しいろんな意見が出ることを期待しつつ。777の運営頑張ります。https://t.co/8G6xbzxZ0Y
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 19, 2021
まとめ
ノルマが無かったらこうなる、と言う反論はいくつかいただくのですが、基本的には「ノルマが無かったら主催側はどうやって売り上げを確保するのか」というベクトルのものです。他に見られるものとしては「ノルマが無かったらいい加減な演者が舞台に立つ」と「ノルマがあるからチケットを売る」の計3つが主な意見として届けられます。
が、いずれも反論済みで、売り上げの確保については、「売れる内容、企画を練りなさい」が答えです。そしてノルマが無ければいい加減な演者が舞台に立つ、については、「ノルマがあるけれどもいい加減な演者が多いのはどういうことか」で反証が済みます。ノルマがあるからチケットを売るについては、「ノルマが有ってもチケットを売っていない現状をどう説明するのか」でこれも反証が現状として転がっています。
そもそも、バンドが非常に多い状況であればノルマ制と言うのも「出演したいのなら参加費」と言う形式で理解は出来ます。頭を下げているのはバンド側なのですから。一方、出演を打診するのならばそれは外注の発注ですからお金を出すのは主催者側でなければなりません。これは主催側がライブハウスであっても同じことです。
防音設備を使わせてもらいたいと言っているのか、それとも演者の演奏を使わせてもらいたいと言っているのか。どちらが頭を下げる立場なのかが理解できれば、ノルマ制の違和感については答えが出るはずです。「仕事してください、お金下さい」これがいかにおかしな内容か。
それを成立させてきてしまったのは甘やかしてきた演者さんで、これは慣習に疑問を持たなかった演者さんの罪でもあると思います。
恐らくは自分のノルマ無しの意見に賛同すると、自分自身で興行を討つ際にノルマを取れなくなるという懸念があるからでしょう。その懸念があるなら主催をしなければいいだけです。ノルマを取る主催をする人が減れば、興行数が激減します。
現状、興行数が減ると言っても演者側の収入が減るわけでは有りません。元々ギャラの発生していない仕事な訳ですから。ライブハウスの仕事が無くなるだけで、これも潰れていくでしょう。ですが問題ありません。そもそも演者数とハコの数のバランスがおかしいのですから半分以上潰れても問題は無いのです。
ふるいにかけること。そして棲み分けをきちんとやる事。これを確立するためにもハコの数は減るに越したことはないのです。ですから、何も迷う事はないんです。ノルマ制のあるイベントに出るのを止め、ノルマのある興業を討つのを止めて下さい。やめる人が増えるだけでこの世界はかなり良くなります。
主催ライブイベント
公開音源
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