ノルマ制の弊害「主催すら告知しなくなった」
ノルマ制の弊害は色々と挙げられると思うんですが、大きなものの一つに「主催側が宣伝に必死にならない」、というのが挙げられると思うようになりまして。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 22, 2021
777にせよTri Artにせよ、どちらも100%のリスクを背負っているのでちゃんとお客さんが入らないとキツい訳ですよ。
だから催し物の宣伝を、出来るだけやっていこうと努力しているつもりです。成果が出るかどうかはまた別の話ですが。少なくとも他のイベンターさんよりは全然告知しています。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 22, 2021
老舗のイベンターさんなんて、自分のTwitterで自分のイベントの告知すらしてませんから。
それが出来るのも、その日の売り上げが確保されているからです。痛みを背負っていないからです。リスクを他人に押し付け、痛みを他人に押し付けているからです。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 22, 2021
一方でバンドさんの側は分散する分リスクが小さくなるため、こちらはこちらで払えばいいとなります。
結果、お互いに告知しない、告知しないから当然お客さんは来ない。今にして思えば衰退して当然の行為をしているし、してきたなと思うんです。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 22, 2021
皆が痛みを避けた、もしくは小さくした結果、必死に取り組まなくなった。そう言う側面があると思うんです。
この常識を変えていけば、少なくとも必死に取り組む人は増えるはずです。興行の主催、興行主がしっかりとリスクを持つこと。入らなければ経済的に死ぬ苦しみをちゃんと背負う事、そしてそれを見せる事。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 22, 2021
背負って立てばこそバンドさんも動いてくれますし、動かない人の排除も出来ると思うのです。
本来はこの必死さを作るためのノルマであったと。自分の理解ではそうなんです。が、今はその必死さを生み出す力は、少なくとも演者さんに押し付けるノルマでは金銭リスクとしては発生しなくなったかなと。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 22, 2021
じゃぁ主催者がまとめて大きなリスクを背負えば、少なくとも主催者側は必死になりますし、ノルマを押し付けているときよりは活発に動かざるを得なくなると思うんですね。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 22, 2021
演者さんも主催側も、大きなリスクを認識する事でお互いに前へと進めるようになると思うのです。最近ではハコ側の方からも同じように前向きなお力をいくつかいただいていまして、これも全てはリスクを背負い、必死になったからこそだと思います。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 22, 2021
イベンターさんは今後もノルマを取り続ける事にはなると思います。ですがそれは詐欺のようなものですよとバンド側がしっかりと認識して、常識が変わっていけば、例えノルマを取っていてもバンドさんが強く言えるようにもなると思います。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 22, 2021
料金分の仕事をしろと強く言う人が増えれば、イベンター側も別のベクトルで必死になるでしょうから、そう言う人が増えればいいなと思っています。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 22, 2021
願わくば777やTri Artがその先駆けとなれば嬉しいです。https://t.co/8G6xbzxZ0Y
まとめ
これは実在するとある大阪の古参のイベンターさんの話です。10年以上前からイベントを続けているそのイベンターさんのHPは一日当たり2アクセスしかなく、公式のTwitter等のSNSも有りません。しかも自身が運営するイベントの翌日のアクセス数は0であったり、さらには主催者自身が運用しているTwitterのアカウントでイベントの告知を一切していなかったり。
主催として仕事していると本気で言えるんでしょうかと言う話なんですね。
他にも、つい先日全国でイベントを組んで回り、プロデュースしているバンドの対バンを打って行っているイベンターさんですが、2週間前になってもタイムテーブルは出ていないし開演開場も解らない。そんなアナウンスを堂々とTwitterで告知していました。
こういういい加減な仕事をする主催者は、普通に商売をしていたら淘汰されているはずですよね。ではなぜこういう人たちが淘汰されていないかと言えば、お客さんのチケット代が売り上げではないからです。バンドに課しているノルマが売り上げだからです。そしてバンドさん側もどれだけいい加減な仕事をしようとも律儀に全額お支払いしていました。つまり、いい加減な興行主を生き残らせたのは演者さん側の責任でもある訳です。
出るにしてもここはきちんと値引きの交渉をして責任は取らせるべきですし、そう言う事をしてこなかったから詐欺まがいのイベンターが残ってしまったので、この件に関しては演者さんも悪いと思っています。
また、こういういい加減な仕事をする人のイベント内容が良くなるとは到底思えないため、残すべき人を残すよう演者さんも主催を選ぶようにしてもらえたらと思います。
主催ライブイベント
公開音源
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