チケットノルマが演者と興行主を甘やかす。結果、損をするのはお客さん。


まとめ

ノルマ制の問題点はいくつかありますが一番の問題は品質が悪くとも売上が確保されてしまう所でしょう。普通に商売として考えればサービス内容が悪ければ売り上げは下がるのが常です。が、ノルマを押し付けている限りはどれだけサービスの内容が悪くとも売り上げが確保されるためサービスの向上にはなかなか結び付きません。実態としては社会主義の計画経済が近い物でしょう。こういう仕組みがいかに品質の劣化を招くかは歴史が既に証明しています。

多くの演者さんや関係者が衰退を嘆く一方で、取るべきリスクを取ろうとしないのも、それが本来当たり前の手法だと言う部分が理解できない人が多いからでしょう。これはノルマ制が定着してしまったことによる罪であり悪です。かといってこのままでは衰退しか未来がないので、誰かが何かをやらねばなりません。

ノルマがあれば払えば出れるし、お客さんを集めなくても主催者側から文句を言われることもない訳です。さらには演者さんは主催者側の客となる訳ですから、立場は演者さんの方が上になり歪な力関係も生み出します。主催者側も演者側も客が求める品質と向き合わなくても成立する共依存を生み出しているため、このノルマ制は打破していかなければなりません。損をするのはお客さんで、損したと強く感じたお客さんは二度とそのジャンルにはお金を出してくれません。リスクなくして発展はあり得ませんので、まずは自身の興行のノルマ制を無くすところから第一歩目を踏み出していってもらいたいです。

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