ノルマの無いハコに出る演者さんは質が低いと言えますか?
ノルマ無しだと演者の質が下がると言う仮説について、まだ反証材料が有るのでついでに書きます。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 18, 2021
もしこの説が真であるとするならば、ロイヤルホースなどノルマの無いハコに出られている演者さんの質は低いんでしょうか?
答え出ましたよね。ノルマ無しに演者の品質低下との相関はありません。
ノルマ有が品質の上昇とは無関係で、ノルマ無しが品質の低下とも無関係である。20年振り返るだけで十分答えは出ていると思います。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 18, 2021
ゆえに、ノルマ無しだと演者の質が下がると言う仮説については偽である、という結論以外は発生しえないです。
要すれば品質を担保していた物は何かと言えば選別です。
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工業製品や農作物がそうであるのと同じように、きちんと選別がされているか否かが問題なのであって、ノルマ制の有無は一切関係ありません。
翻って現状ではノルマ制は払えば出れるという層を呼び込んでしまっているため選別が出来ない環境を作っています。
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そういった品質の低い人たちを弾くために、お金では出しません、とノルマ無しのイベントをやろうと主張しているものです。
逆に言えばノルマを残したまま選別の仕組みが作れるのならそれでよいと思います。チケット代を今の10倍にして、一枚2万。ノルマ20枚で1バンドあたり40万。
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そういうイベントならそれはそれでいいんじゃないでしょうか。
もっとも、その金額を払える下らない演者さんが手を上げた場合、断ることはできませんので、やはり根本的にはノルマを残したまま演奏の質面での選別の機能を持たせることは不可能であろうとは思います。
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逆のベクトルで2000円の1万枚をノルマとしたとしてもそれだけさばける大企業の社長さんで演奏が話にならない人が手を上げた場合、これも断ることが難しくなります。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 18, 2021
つまり、演奏の品質以外の所に基準を設けること自体に無理があるんです。
モノサシとして一切機能しないようなものを絶対的なものとして大事にする必要はありませんし、そう言う意味ではなおの事、品質管理に使えないノルマという存在をもって品質の低下を疑う行為自体、自分にはナンセンスと映っていたりします。
— GY.Materials◆ノルマゼロ 70%バックライブ 777 7/17 西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 18, 2021
まとめ
ノルマが無ければいい加減な演者がステージに上がるようになる。という批判があるにはあるんですが、正直に言いますがノルマのある現状でもいい加減な演者だらけなので全く持って論として成立していません。
また、定番の理屈としてノルマが無かったら演者はチケットを売らないとよく言われるのですが、ノルマが有ってもチケットを売っていない現状をどう説明するつもりなのかと言う事でして。
結局ノルマがあっても自分自身の腹が痛まない程度の所まではチケットを売るんですが、ノルマを超えての収入を目指すところまで意識を持って行っている人はなかなか見かけません。「ノルマをさばけたらタダで出れる」というノルマの説明でも良く聞くものがこの実態を強く表しています。収入を得ようとするところまで気持ちを持っていけないんです。
結果として収入にならないから手は抜くし、自己満足の世界へとどんどん陥ってしまう。にもかかわらずチケット代を取り、さらに衰退を嘆くと言う矛盾について自分は疑問を抱かざるを得ないんです。
リスクリターンは常に等価ですから、リスクを取らなければリターンは得られません。発展を望むのならまずはリスクと向き合う事だと強く確信しています。
主催イベントライブ
公開音源等
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