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1st stageを終えて

1月からスタートしたコロナ禍に対して医療・衛生用品の卸に切り替え、ドタバタとやってきたウチの会社も、ようやく2nd stageへと舵切りが出来ました。

なんだか10年間に起こる事がこの半年で全て起こった様な様相で、気が付けば世の中の配置や分布が大きく変わってしまいました。

残念な部分もあり、これで良かったと思う部分もありです。

そしてこのコロナ禍は、この世の中の“バカ”と“利口”、“善”と“悪”を全て炙り出した様に思えます。これらは生き残りを掛けて、これらの属性に所属する人達が更に激しくぶつかるのでしょう。

私のかつて秘書兼通訳だった女性が、昨日、配偶者に暴力を振るわれた、と電話が来ました。給付金をご主人に取られ、手術の費用に充てる予定だったお金を取られた、と。世の中にはこの様な、下衆な話しは山の様に転がっているのでしょうし、これから本格的な不況がきます。もっと状況は悪化するでしょう。

私達はこの6月までやっていた事業を、そのまま新たに投資した先の日本の会社へバトンタッチしました。勿論、若干の残務整理・サポート業務等は残っておりますが、今週中に引き継げるでしょう。私達に残る業務は買い付けと物流の部分だけです。つまりはペーパーワークに落ち着く訳で、後は日本の会社を見守りつつ、となります。

当月から渡航の制限を無くすと言ってはいますが、まだまだ危険でしょう。第一、マカオはまだ日本に向けて門戸は開いておりません。

7月3日にオープンの予定だった店も、結局、日本からの商品がEMSの都合で“いつ届くか分からない”と言われ、かと言って飛行機はコストが合わず、船の混載では小さいモデルカーは絶対に危険、と、いまだオープンを見合わせております。

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一応、今後、ハンガーを入れ、ラックを整えたところで一旦ストップ。後は物流次第と言うところです。新店舗は今は一旦、オフィスのみとしての利用。当月中に始まれば御の字かな?

さて、先日、買い物がありベネチアンに行ってきました。そして円形アトリウムから見えるカジノを見ると寒気が走りました。

人っ子ひとりいません。

あの日、ベネチアンで売り上げた全ての収入より、確実に1日の電気代の方が高かったでしょう。これらはマカオのIRの全てに言える事で、この十数年で培ったもの全てを吐き出しながら耐えている。そんな状況が今です。

ここからはある程度、自由になり、動きの規制も緩和されるとは言え、カネが回りません。常にウイルスと言う見えない敵に怯えながら生きていかなければなりません。そう言う意味で、意識的に自制が掛かった状態が、少なくともワクチンが開発されるまで続くでしょう。

“本格的な不況はこれから”と言う言葉の根拠はここにあります。

この自粛と規制が相次ぐ中、敢えて拡大路線に走った訳なので、ここからの舵取りはより慎重に行わないとなりません。

全ては見えないゴールの為に。


モータースポーツに関わって30年。国際感覚は誰にも負けないと自負しております。国内外のモタスポに関する問題を常に提起していきます。