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【読書】塩田 潮の 安全保障の戦後政治史

読書レポート459

安全保障の戦後政治史
塩田 潮
2023年10月17日発行

現 岸田政権の安全保障に対する動きを理解するために読んでみた
ウクライナのゼレンスキー大統領の話しは聞いたが、対話にはなっていない
プーチンとは全く対話できていない
イスラエル、パレスチナ、ハマスとの対話も一切ないのではないか

アジア情勢に対しても積極的な対話は足りていないと感じている

安部政権に続いて岸田政権も、外交と軍事は表裏一体であると評価されている
自衛隊という軍事力を強化することだけが岸田政権の安全保障なのか、甚だ疑問ではある

岸田政権の安保三文書改訂内容
国家防衛戦略の強化ポイントを見た

◆スタンドオフ防衛能力  脅威圏の外から対処
◆統合防空ミサイル防衛能力  探知、追尾、迎撃、ネットワーク利用センサー、シューター
◆無人アセット防衛能力  有人機の任務代替を自衛隊に装備
◆領域横断作戦能力  宇宙、サイバー、電磁波
◆指揮統制、情報関連機能  AI導入、リアルタイム、抗堪性、柔軟性あるネットワーク、ISRT
◆機動展開能力、国民保護  自衛隊の輸送力強化
◆持続性、強靭性  自衛隊の戦闘力

憲法9条について
安全保障環境の現実が、憲法が前提とする、「正義と秩序を基調とする国際平和」を希求しても、「平和を愛する諸国民の公正と信義」を信頼するだけでは、実態と乖離している  と憲法に無理がきているとの指摘がある。
例えば、
ウクライナの状況を見ても、専守防衛では、一方的にやられ尽くしてしまう。

戦争の仕方が変わったと認識し、
安保法制の改訂で
「反撃能力」という言葉が戦後初めて使われた。
小野寺五典元防衛大臣が考えた
counterstrike capability

◆問題として残っているのは、サイバー安全保障
プライバシー保護などの制約のために無法地帯化している
◆核のシェアか、NPT体制の強化か
韓国はアメリカに核のシェアを申し出たようだ
◆一国繁栄、平和主義から世界の繁栄、平和への転換が求められる
◆日本の経済力は、大きな盾になっていた
安全保障上、経済力の復活も重要だ
とまとめらている。

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