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【 読書 】百田尚樹の 夢を売る男 を読む

夢を売る男
百田尚樹
2013年2月26日発行

おもしろかった〜
出版社も商売で本を発行していると言う話しだ

こうした読書記録なんかを書いている私たちのような者も、商売のターゲットになってるんだね〜
お金を払う話しには気をつけないとね  コワイ

「プロには決して書けないタイプの書評ですね」  「もう、天性のセンスですね」 と編集長が出版を検討している連絡を入れる
→  
しばらくほうっておいて期待を思い切り膨らませる

ダメだったかな、と思った頃に連絡して
販売部とも掛け合って、売れなかったら責任を持つと交渉したところ相手も折れてきて、出版の可能性が出てきました
と 食い付かせる

200万円の費用を著者に負担してもらえば出版に踏み切れる

これで儲ける

たしかに、経営者向けに1000万程度での出版を営業している 北○社とか、個人編集者 何某とか、出版ビジネスは堂々と行われている
書店への販路を持たない、完全自費出版ビジネスもある
こうした中小出版社の必死の手口をいくつかご披露していて楽しめます
そして真似して値段を下げた営業をする競合も出てきて、次の手を考えてゆく
競合社の営業マニュアルを入手してみると、セールスからクレーム対応まで相手に合わせたパターン化した、綿密なマニュアルに驚かされる
給料は歩合給だが、誰でも戦力に使える
著者への印税の率も段階的に設定し、実際の印刷部数は虚偽報告する
書店に配本もせず、著者からのクレームには
「書店にないのは売れたからです」
「予想外に売れていて、配本の手配に追われている」
と答えるのがマニュアルだそうだ
さらに、著者からの重版の催促への対応 などと続く
これは、訴訟を起こされたら負ける
しかし自伝を出版する人の気持ちを思うと嫌なものだ   
自慢話しだからだ
「本を出すことで自己顕示欲を満足させたい人間がこれほど多かったのか」と、プロも含めて部下の言葉として書く
リアルにビジネスの現場を表現しようと書かれていて、これが楽しい

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