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【読書】長浜浩明の 日本の誕生 を読む

日本の誕生
長浜浩明
2019年5月18日発行

元号が令和に変わるタイミングで書かれた、科学的根拠を持った古代史観


バックデータを明示しているので分かりやすい
日建設計でのしっかりした実務経験が伝わってくるプレゼンだと感じた
太田高校出身なんだろうが、まさかテニス部じゃないだろうな
日本国の起源や日本書紀、古事記の研究も様々な人達が主張を書いている
この著書の中でも様々な研究者、文筆家に反論している
どれを取るにしても当時のことを直接知っている現代人はいないのだから、解釈を楽しむのは自由だが、独自の考えを押し付けるだけの起源説は反感を感じる
今回の説明は両親的だったと感じている
物語を楽しめるほどの文章ではないので、その点は残念だ

日本書紀での神武天皇の東征について
大阪平野、河内平野の成り立ちをボーリング掘削で確認された水面と接する地形図を年代別に検証している
年代の測定は炭素14年代の測定で行われている
日本書記での描写が当時の大阪平野、河内潟の地形と合致するという

天皇の年齢が100歳以上が多数
三國志の注記に、倭人は年の数え方を知らないとあるそうだ
春の耕作期で1紀、秋の収穫期で1紀と数えていたようだ
現在の1年で2紀、2才になる
この計算でいくと、神武天皇は紀元前96年生まれ、紀元前70年 27才で初代天皇として即位したこととなる
百済の年紀と照合して適合を確認しているという
また、著者は魏志倭人伝から邪馬台国が九州のみやま市、旧山門郡周辺に位置すると見ている

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