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【読書】今村翔吾の 童の神 を読む

童の神
今村翔吾
2018年10月8日発行

良い
平安時代  酒呑童子の戦いにつぐ戦いの物語り
迫力もある
酒呑童子という呼び名は、
民の和同を担うものを表している
酒とは神事にまつわるもの
童子とは、京人の奴婢を指す
童は、京人以外の差別され虐げられた人々全てを示すことになる
ここでは、現在のように子供達を指すものではない

京都に遷都し、平安時代が始まる
京人には貴族も民もいるが以前よりそこに住んでいた人々は童わらわ と呼ばれ卑しい扱いを受けた
地域により種々の童の呼び名があった
熊襲  不知火  赤足  みしはせ 土蜘蛛  夷  鬼 山姥
酒呑童子は、身分の差別の無い世の中を求めて藤原道長らの朝廷と闘う首領になった

こうした古い昔の記録や人としての記憶が物語のひとつに昇華する
古代のロマンとは別の想像力が構築した物語りとして楽しむものだろう

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