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看護師を長く続けてわかること

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看護師を37年続けてわかったいくつかの大切なこと。およそ月に2回のペースで書いていこうと思います。
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記事一覧

7. いつもじゃないけど、看護は自分との闘いⅢ〜その人の前で私は妻だった

モンブランの思い出 ある日、街中で交わした夫との会話。 私「ケーキって、こんなに高かった…

6.いつもじゃないけど、看護は自分との闘いII〜考え抜いたか自分に問う

看護学生との関わりを通して 今日は私が卒業した看護専門学校行き、精神科看護の授業を行って…

5.いつもじゃないけど、看護は自分との闘いⅠ〜積年の恨みに行き当たる

看護は自分と向き合う機会でもある 看護は患者さんあってこその看護であり、常に患者さんが中…

4. 病気は運。そう考えることにしたⅡ〜病気はバツやバチではない

父は運のいい糖尿病オオタさんの死は、予想以上に大きな衝撃だったと言えます。「あんなに努力…

3. 病気は運。そう考えることにしたⅠ〜オオタさんの完璧だった食事療法

1日4回の血糖測定内科病棟で働き出したのは、24歳になる年です。当時はなんでも慣れて覚えろ、…

2. 病気になるのは、それだけで本当に大変なことⅡ~看護師のキャリアによって、病…

初めての有料記事配信にあたってNoteマガジン<看護師を長く続けてわかること>の記事も今回…

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1. 病気になるのは、それだけで本当に大変なこと(Ⅰ)~17歳で発病した2人の患者さん

「ただの病気」と「死ぬ病気」看護師として38年目の春を精神科病院の慢性期閉鎖病棟で迎えています。ここで私が日々痛切に感じているのは、長く患うことの大変さ。これに尽きます。 看護師になって9年間、私は内科病棟でたくさんの亡くなる人と関わってきました。この時期、私に強い印象を残したのは、ほとんどが亡くなった患者さんです。人が死ぬ、という事実はあまりにも衝撃的で、その他のことが霞んでしまったほどでした。 その後精神科病棟に異動すると、しばらく人が亡くならない日々が続きました。正

前口上~できることよりわかること

ウェブ連載始めます今年に入り、株式会社デコの編集者の方から、看護師として働き続けてきたか…