1. 病気になるのは、それだけで本当に大変なこと(Ⅰ)~17歳で発病した2人の患者さん
「ただの病気」と「死ぬ病気」看護師として38年目の春を精神科病院の慢性期閉鎖病棟で迎えています。ここで私が日々痛切に感じているのは、長く患うことの大変さ。これに尽きます。
看護師になって9年間、私は内科病棟でたくさんの亡くなる人と関わってきました。この時期、私に強い印象を残したのは、ほとんどが亡くなった患者さんです。人が死ぬ、という事実はあまりにも衝撃的で、その他のことが霞んでしまったほどでした。
その後精神科病棟に異動すると、しばらく人が亡くならない日々が続きました。正