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【61】『奇跡の洗濯ばさみ』(7)~意識不明(せん妄)の時に見た夢①

(前回の続き)
https://note.com/guttyo_id/n/n67c48d71fe41

私は、集中治療室(ICU)にいた。

せん妄とは意識障害の一つで、錯乱状態に陥いっていることを指し、無意識に医療機器と体を結ぶ管をはずしたり、他の患者に危害を与えてしまう危険もあるそうです。
そのため、せん妄状態であった私は、両手両足をベッドに縛り付けられ、さらに手にはミトンを付けられていて、自分でトイレに行くことも、体がかゆくてもかくこともできなかった。

  ~⚠️以下はせん妄の時に見た夢です🙇~

病院には毎日家族が見舞いに来ていた。
プログラミング教室に通う長男は、プログラミング経験のある医師から、毎日楽しそうにプログラミングを教わっていた。
娘も長男に負けず、医師にかまってもらおうと一生懸命に勉強したことを見てもらおうとしていた。

体をベッドに縛り付けられ、身動きが取れない私は、家族を見かけるたびに声をかけたが、私の存在に気づいていないのか、私に振り向くことはなかった。

(続く)


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