傷ついた、被害者当事者だというカードの切り方
私はこのカードを切る人たちに対してはとても厳しいです。
基本的にこういう声ばかり聞いていると、規制や厳罰化が進むからです。
そりゃ当然です、傷ついた人はいるんですから、被害を受けた人がいるんですから。
それは救ってあげなければならない。
だから、そういう話を聞くと酷いなこれは規制や厳罰化しないとダメだみたいになるわけです。
とくにネット上で悲惨な事件が広まるとすぐにそういう風潮に流れてしまう。
ですから、そこで寄り添ってばかりいると社会はどんどんと人に厳しいものになるわけです。
失敗が許されない社会が完成する。
ところでこういう話をすると、でも自分は悪いことをしないから関係ないみたいな人が大勢出てくるわけです。
しかし悪いことなんていうものは社会が閉塞してくればしてくるほど、どんどん許容度が狭まり悪いことの範囲はとんでもなく広がっていくわけです。
今は悪いことの範疇に入っていないものでも、未来には悪いことの範囲に入ってしまう。
そして最悪なのが、厳罰化したあと元に戻すことは非常に難しいわけです。
罪を軽くしましょうという話というのは、特に日本では厳しい。
当事者性と切り離して語る人が増えないとよくないであろうと思うのです。
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